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「18歳選挙権時代を、中大からつくっていく。」‐Vote at Chuo!!‐【後編】

2015/12/1

ゴリ(仮名)

ゴリ(仮名)

中央大学の“サークル”、Vote at Chuo!!。

前編では、「楽しさと面白さ!」を軸に「本当に意味のあること」に挑戦する、メンバーの声を紹介しました。

後編では、その続きに加えて活動内容も紹介します。

なぜ、“サークル”という形の「今までになかった“若者×政治”」に挑戦するのか。
それは、「新しいことをやる難しさと面白さ」を日々感じながらも、2025年を見据えているからでした。

Vote at Chuo!! ウェブサイトより

Vote at Chuo!! ウェブサイトより

「考え続ける場を、ここ中央大学に残したい」

「大学生の活動は、半径5メートルの友達に響かせることができる。学生だからこそ響く。『一緒に勉強していこうよ』に価値がある」と、Vote at Chuo!! 代表の古野香織さん。

「まずは中大生3万人に。半径5メートルを変えることで、社会をちょっとずつ変えられるのでは」と話すように、中央大学の学生に焦点を当てて活動をしています。

こうした考えの背景には、「1つのきっかけで社会に関心を持った」自身の体験があるそうです。前編で紹介したように、現在の活動はたまたま国会中継を見たことがきっかけとなりました。「それまで政治に関心を持っていなかったけど、調べ始めたら別のことが見えてきた。社会に関心を持つきっかけになった」と言います。

「1つのきっかけで、社会に関心を持つ。Vote at Chuo!! がこうしたきっかけをつくりたい。」

Vision 2025 を語る古野さん

Vision 2025 を語る古野さん

そのうえで、“サークル”という形を選択した理由についてはこう話します。

「選挙啓発活動をしているNPOの知人から、『若者として、若者と政治をつなげる活動をしていたのに、いつの間にか30代のオジさんになっていた。メンバーも高齢化している』という話をよく聞きます。(NPOではなく)サークルなら、毎年新しい学生が入ってくるため、常に新鮮なフィールドになる。10年後の2025年も、新しい取り組みを、新しい学生がしてほしい。現場にいる学生が、現場の問題に取り組んでほしい。そういう“考え続ける場”を、ここ中央大学に残したい。」

学生団体ではない理由については、「『日本全体の若者の投票率を上げたい!』『全国の若者の主権者教育を変えたい』など、フィールドを日本全体に広げてしまうとゴールが見えにくいので、必然的に問題意識の強い人しか活動を続けられないのではないか。それよりも『まず自分の大学の現状を変えてい』ことを目標にすれば、活動する方も訴えかけられる方も双方でリアリティが湧きやすいのではないかと考えています。」「そして、サークルなら特別なスキルがいらないし、政治の”堅い”イメージを取り払うことができます。また、他大学が真似しやすく、この活動が広まりやすい。」「堅い活動をしているからこそ、“楽しさと面白さ!”が中心にないといけない」と話してくれました。

Vote at Chuo!! の活動史

こうした理念が込められているVote at Chuo!!。
この半年間どのような活動をしてきて、今後はどのような活動を展開するのでしょうか。

9月までは、「来夏の参院選で、大学内投票所を設置するための活動がメイン」でした。

例えば、7月には選挙に関するアンケート調査(中大生1,000人対象)を行い、『期日前投票所を置いたら、選挙に関心を持つきっかけになるか』という設問に対して『はい』が8割以上。投票所設置に向けて、説得力のある材料になるはずでした。

しかし、9月に八王子市選挙管理委員会より「設置することができない」旨の連絡がありました。コストや立地を考慮した結果、「『八王子市の端にある中央大学に、現時点で投票所設置を優先することはできない』という連絡があった」と言います。

その連絡後、メンバーは「かなり落ち込んだ」ものの「大学内投票所の設置は、最終目標ではなく、一つの手段でしかない」という考えから、その後も活動を続けています。

白門祭(中大の学園祭:10/30〜11/2)では、ミスコンとのコラボ企画(写真左)やSNSを活用した意思表明(写真右)などを行ったそうです。

白門祭での活動

白門祭での活動

「中央大学を日本一、選挙がアツい大学にする」

“サークル”という形の「今までになかった“若者×政治”」に挑戦する Vote at Chuo!! 。
「18歳選挙権時代を、中大からつくっていく」ために、今後どのような活動を展開していくのか。

「ブームに乗るのではなく、“本当に意味のあること”」ができるのか。

最後に、古野さんが今後の意気込みを話してくれました。
「今の目標は、『中央大学を日本一、選挙がアツい大学にすること』。中大が変われば、確実に日本全体も少しずつ変わっていくのではないかと思います。そのためにこれからメンバーで新しい取り組みをどんどんやっていきたいですし、いずれは他の大学にもこの活動が広まればいいな!と考えています。」

「新しいことをやる難しさと面白さ」を日々感じながら、メンバーは2025年を見据えています。
挑戦はまだ、始まったばかりです。

Vote at Chuo!! (メンバー後期募集中!)
○HP  voteatchuo.16mb.com/
○SNS Twitter : @voteatchuo / Facebook : https://www.facebook.com/voteatchuo/

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ゴリ(仮名)

ゴリ(仮名)

1992年生まれの新米秘書。国立大卒。ジャーナリストを目指しつつ政治の世界で奮闘中。“22歳の議員秘書にしか書けない政治”で、選挙をオモシロクしたい。ご意見は @POLILLA_s まで。(※特定の人物・団体が、恩恵または損害を被る記事は絶対に書きません。実名は非公表とさせて頂きます。)

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