今年6月、改正公職選挙法が成立しました。
それによって、“若者×政治”が大きな注目を集めています。
来夏の参院選から大学生全員が選挙権を持つことになるものの、大学生の間では「堅苦しい」、「意識高い系」、「ブームに乗っただけ」、「また政治×若者か…」という政治観が根強いのも事実です。マスコミが“若者×政治”を美化していることに、ある種の気持ち悪さを感じている人もいるかもしれません。
ところが、こうしたイメージだけでは語り尽くせない若者たちがいます。
中央大学の“サークル”、Vote at Chuo!!(ボート・アット・チュウオウ)です。
「楽しさと面白さ!」を軸に、「本当に意味のあることがしたい」と話す彼ら。
「今までになかった”若者×政治”」への挑戦を、2回に分けて紹介します。

Vote at Chuo!! のメンバー
今年4月、Vote at Chuo!! という“サークル”が発足しました。
中央大学多摩キャンパスを拠点に、現在22名のメンバーが活動しています。

代表の古野香織さん(中大2年:写真)は、「18歳選挙権時代を、中央大学からつくっていきたい。『中大生3万人が当たり前に考え、投票に行く文化を創る』ことが私たちの理念であり、最終目標です」と話します。
高校2年までは、理系に進んで農業を勉強しようと考えていた古野さん。試験期間に見た国会中継で「このままでは日本がヤバイのでは」と違和感を覚え、翌日には政治を学ぶことを決心。中央大学法学部入学後は、“若者×政治”に携わる人たちと交流を持ち、昨年12月には衆院選に関するアンケート調査(中大生100人対象)を行うなど、個人的な活動をしていました。
こうした活動を続けながらも、「18歳選挙権の話題では、メディアの関心は高校生に集まる。大学生全員が選挙権を持つことになるのに、大学生って何もないな。大学で何かできないかな」と考えていました。そんな時、全国に大学内投票所の設置事例が11個あることを知り、「これだ!」と思い立ちます。「『中大生3万人が当たり前に考え、投票に行く文化を創る』ために、中央大学に大学内投票所を設置しよう!」と。
そして今年4月、Twitter で Vote at Chuo!! の設立を宣言。同時にメンバー募集を行いました。
こうして発足した Vote at Chuo!! には、「(堅い活動をしているからこそ)楽しさと面白さ!」を軸に、「本当に意味のあることがしたい」と語るメンバーが集まっています。
“楽しさと面白さ!”については、 Twitter(@voteatchuo)やFacebookをのぞくとわかります。どこにでもある、普通のサークルです。メンバーは、政治という言葉が持つ「近づきにくさがなかった」と口を揃えます。(ほとんどのメンバーが他のサークルと掛け持ちしているそうです。)
一方で、“本当に意味のあること”に挑戦している点で、普通のサークルとは言い切れないかもしれません。さりげない会話から、このサークルの本気度は伝わってきました。多くのメディアが Vote at Chuo!! を取り上げていることに触れた時、古野さんがこう話してくれたのです。「“若者×政治”が注目されているから、メディアに取り上げてもらえる。私たちはまだ実績と言えるものを何も残していない。」
「ブームに乗るのではなく、”本当に意味のあること”がしたい。」
(後編に続く)
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