国政、地方選挙の投票は日曜に行われるのが一般的ですが、少数ながら平日に執行される選挙があります。その中のひとつが、北海道寿都町の町議会議員選挙。10月1日木曜日に告示され、6日の火曜日に投開票が行われました。選挙ドットコムにある寿都町の2007年からの選挙データを調べてみると、町長選、町議選、すべて木曜日告示、火曜日投開票日で執行されています。
寿都町の選挙管理委員会に話を聞いてみたところ、この平日投票は、2005年の町長選挙から行われており、目的は経費節減のためとのこと。日曜に選挙を実施すると、事務にあたる職員さんたちの休日勤務手当や時間外手当等がかかり、コスト高に。平日なら時間外勤務手当だけで済み、人件費を低く抑えることができるそうです。気になる投票率への影響ですが、日曜投票と、ほぼ変わらない印象だといいます。
実はこの平日投票、他の自治体でも実施されています。直近の事例では今年7月22日水曜日に投開票が行われた山形県飯豊町議選。飯豊町では、1971年の町議選、1977年の町長選から投開票日を平日にしているそうです。目的はやはり経費節減がメイン。読売新聞の記事によると、選挙に関わる作業を担当する職員は全職員約130人のうち50人ほど。平日勤務のため、日曜とくらべて半額程度の約150万円で実施できるといいます。その他にも、選挙期間に日曜を挟むために、町外で働く有権者が立候補者の演説を聞くことが出来るというメリットがあると同紙は伝えています。
また、ちょっと変わったところでは、毎回2月28日に町長選や町議選が行われる自治体があります。北海道長沼町、東川町、秩父別町、北竜町の4自治体がそれ。そのうちの東川町の選挙管理委員会に、その理由を聞いてみました。
1959年当時、東川町では統一地方選挙が執行される4月は農繁期にあたることから、選挙日をずらすために村長、村議が辞職という形をとって3月31日に選挙を執行。次の選挙にあたる4年後の1963年からは2月28日を投票日とし、それが現在まで続いているのだそうです。他の長沼町、秩父別町、北竜町も、同じく農繁期のために、2月28日に実施しているということでした。
編集部では、今後も選挙にまつわる面白いネタを提供していく予定です。
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