テレビ朝日の金曜ナイトドラマ『民王(たみおう)』、すでに第4話をご覧になられた方も多いと思いますが、今回は第3話の話を。第3話では総理と野党第一党の党首によるテレビ討論が中心でした。
テレビ離れと言われる時代ですが、選挙や政治活動におけるテレビの影響力ははまだまだ大きく、現実でもテレビ出演の印象によって内閣支持率や政党支持率が変動する可能性があります。ツイッターやFBと違い、テレビでは生の人間が動いて話すわけですから視聴者(有権者)は、見るだけでその人の”雰囲気”を感じやすいのがその特徴です。有権者が候補者を選ぶ理由のトップは「人柄」と言われますが、そう簡単にその候補者の人柄などわかるわけもなく、要はテレビや新聞等マスコミ報道の印象によるところが大きいのではないでしょうか。
今回の民王では、総理のテレビ出演にあたり服をコーディネートするシーンが出てきます。『人は見た目が9割』という新書がヒットしましたが、今の時代メディア露出をするとなると、視聴者への印象を考慮して髪型や服装をコーディネートすることは、もはや当たり前となりました。
こうした政治とメディアの関係は「テレポリティクス (Telepolitics)」と呼ばれ、1960年に行われたアメリカ大統領選挙におけるテレビ討論「ニクソン対ケネディ」がその始まりと言われています。テレビ演説のときに、大統領に演技をつける専門の役者もいたとか。
選挙では「地盤・看板・鞄」が必要と言われますが、メディア露出においては「容姿・立ち居振舞い・話し方」といった点が重要になります。有権者である私たちは、テレビの前に映される「巧みな現実」を本人ツイッターやFB、またはウェブサイトなど活字で伝えられる情報を手元において判断が迫られます。テレビがなかった時代、街頭演説と周囲の人からの情報だけで投票していた有権者とは違い、今は判断材料が豊富にある時代だからこそ私たちは積極的に情報を取り入れ、多くの情報を手元においた上で候補者へ一票を投じたいです。選挙ドットコムは、その判断材料の一つを提供できるような存在になって欲しいですね。
さて本編ではテレビ収録が終わった後、武藤親子はそれぞれ飲みに行くわけですが、ハニートラップかと思いきやまたまた翔くんの癒し能力が発揮され、泰山には入れ替わりが武藤親子だけではなかったというびっくり事実が告げられることになりました。
入れ替わりが2組になったところで、第4話は政治家のスキャンダルがテーマです。奇しくも民王の総理と同じ名字の武藤議員が、自身のツイッター発言がそのままブーメランで突き刺さる「極端な利己的考えに基づく金銭トラブル」が原因で自民党に離党届けを出しました。次回は第4話と、国会議員のスキャンダルについて書きますのでお楽しみに。
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