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漢字読めない、失言、外交で支持率回復…「民王」第2話のリアル

2015/8/14

幸本あかり

幸本あかり

「民王」公式サイトより

「民王」公式サイトより

テレビ朝日の金曜ナイトドラマ『民王(たみおう)』の第2話は、総理(中身は大学生の息子)が漢字を読み間違えて支持率が下落するところから始まります。これ、ドラマで見ると笑えますが、実際に日本の内閣総理大臣が過去に「未曾有」を「みぞうゆう」と誤読していたわけで、笑えない話ですよね。

ただ、当時は漢字の読める・読めないだけで政治家を叩くマスコミもどうかと思っていました。総理に限らず原稿を読む政治家は多いわけで、仕事の関係で選挙や議会での原稿を目にすることもありましたが、行は広くとって、字の大きさも16pt〜18ptぐらいまで大きくして、読み仮名もふるわけです。秘書や官僚が作成した原稿をうまく読めるからといって、それが優れた政治家とも言えないのではと個人的には思ったり。

さて、第2話は外交交渉がメインの話でした。ここでは総理がHow are you? と挨拶するところをWho are you?と発言してしまうというアクシデントが発生するのですが、これの元ネタは森喜朗元首相がクリントン大統領(当時)との会談で失言したとするものです。これ、マスコミによる捏造報道だったんですが、意外と森元首相が本当に発言したと信じている人が多いんですよね。

Who are you ?捏造報道(フー・アー・ユー?ねつぞうほうどう)は、2000年5月5日に、日本国内閣総理大臣・森喜朗とアメリカ合衆国大統領ビル・クリントンの間で行われた会談において、森が失言をしたと虚偽報道された問題。一部報道機関、著名人が事実として取り扱ったため、噂の対象となった森はこれを批判し、内閣退陣後もマスコミのあり方に疑問を呈した。後に毎日新聞論説委員の高畑昭男が、自分が創作したジョークが、事実として広がり報道されたと述べている。(wikipediaより)

森元首相は当時、「神の国発言」などの失言問題で叩かれていましたら、そうしたイメージもあってこの捏造が事実のように受け入れられてしまったのでしょう。怖い話です。

さて、ドラマの中の武藤内閣は、外交交渉によって低迷する支持率を少しでも上げようと目論むわけですが、選挙の現場でもこうした話を耳にすることがあります。2009年8月の総選挙の終盤に、敗戦濃厚となった自民党の最後の秘策として、ロシアとの外交交渉による北方領土の返還実現、というものがありました。それはさすがに難しいのでは…と思ったのですが、「外務省筋の話だ」とか「一部マスコミはすでに嗅ぎつけている」とか、それらしい尾ひれをつけて話す人が何人かいたのを思い出しました。

毎回選挙や政治の現場にいる人間からすると元ネタがわかってリアルに思える「民王」。今夜放送の第3話では、野党第一党の宿敵とのテレビ討論やハニー・トラップ?もあるようで、ますます目が離せません。

 

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幸本あかり

幸本あかり

ふとしたことから選挙の現場に携わり、以来10年ほど様々な選挙事務所を渡り歩く、選挙事務所番ときどきライター。事務所が荒れても事務机は整頓すべしが信条。

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