
テレビ朝日の金曜ナイトドラマ『民王(たみおう)』も残すところあと2話!今晩放送の第7話では、総理と息子の脳波を入れ替わらせた今回の事件の黒幕がいよいよ明らかに…。
残り2話ということで、これまでの流れを振り返ってみたいと思います。1話〜3話についてはこちら。
第4話では腹心である官房長官の女性スキャンダルが発覚。これは、第1次海部内閣で内閣官房長官に就任した山下徳夫氏が女性スキャンダルの発覚によって在職期間16日間で辞任した事件がモデルだと思います。宮沢洋一経済産業相(当時)の資金管理団体が、SMバーに政務活動費を支出して問題になったこともありましたから、「SMスキャンダル」も元ネタありですね。
ドラマでは女性スキャンダルが発覚した狩屋官房長官を、入れ替わり後の武藤総理が「おしゃぶりだとか、よだれかけだとか、SMだとか。そんなプライベートな事どうだっていいじゃないですか」と擁護。この時に、「一番傷ついた人」として、官房長官の奥さまとの話を持ってくるのがお見事でした。
これはクリントン大統領(当時)がモニカ・ルインスキーとの「不適切な肉体的関係」不倫騒動が全世界を騒がせ、大統領の弾劾裁判にまでなった際に、民主党の党員集会で「夫の行為を好ましく思っていないが、それと弾劾は結びつくものではない。」とスピーチし、あくまで不倫はプライベートな問題であることを印象づけたヒラリー・クリントンのエピソードが元ネタかもしれません。
政治家の過去のプライベートな話をほじくり返して非難することに、一体何の意味があるのか。日本の政治風土への批判も込められているように感じました。
ドラマ内で日本国の借金の話がでてきますが、財務省発表によると2015年6月末時点で1057兆2235億円だそうです。国民一人当たりに換算すると約832万円と、私の年収よりもずっと多い金額に愕然とします。選挙のPRグッズや、街頭演説などで「税金のムダ遣いをなくす」と多くの政治家が訴えていますが、残念ながら借金は増え続けるばかりです。
毎年税金が足りずに借金を重ねているにも関わらず、制度の隙間にあって困っているのに政治のサポートが受けられない人たちがいることを、翔くん(総理に入れ替わり中)がするどく突きます。そこから親子喧嘩になっていくのですが、今の政界にも多くの2世・3世議員の方がいらっしゃいますが、それぞれ親子間での葛藤など、いろんなドラマがあったんだろうなと、この回を見ながらぼんやりと思いました。
ただ5話のハイライト?はなんといっても貝原秘書の「さぁ、検索を始めよう」ですね。Twitterのタイムラインはかなり盛り上がってました。元ネタは、イラストも提供していただいた小池みきさんが解説されていますw
貝原秘書がやった「さあ、検索を始めよう」ってやつ。あれは仮面ライダーWのフィリップ(菅田将暉君がやった役ね)の決め台詞である。腕のモーションも同じである。「民王」ありがとう。特撮ファン歓喜。
— 小池みき (@monokirk) 2015, 8月 28
そして先週放送の第6話では、メールやまとめサイトを使ったネガティブキャンペーンが展開されるなど、毎回現実の政治・選挙で起こったことや、起こり得ることを作品世界にうまくマッチさせています。
『民王』の原作者である池井戸潤氏も、原作と異なるドラマの脚本について、
「今までいろいろな作品をドラマ化してもらったのですが、完パケが来るのがこんなに楽しみなドラマは初めてでした。原作をそのままドラマにして成功した作品は数あれど、原作から設定等を変えて成功する例というのはほとんどないし、難しいと思うんです。だけど今回のドラマ『民王』は、原作者の私が見ていても、何の違和感もないし、笑えて泣ける、コメディの王道のようないい作品になっていると思っております」(原作者を喜ばせるドラマ“脚色” 池井戸氏『民王』撮影現場を訪問)
と絶賛されています。
私もドラマにハマってから原作を読んだのですが、キャラクターの性格が異なる部分はありますが、それぞれのイメージを崩すことなくどちらも楽しめました。原作の書評はこちら。
原作を読むと、最終話の結末はドラマと原作で変わるのか!?といろいろと想像してしまいます。まずは今晩放送の第7話が気になる…。
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