前半に引き続き埼玉知事選公開討論会のイベントレポートです。
後半にのはじめに、上田知事を除く3名の立候補の背景をまとめておきましょう。
まず、武田信弘氏は独立独歩のいわゆるインディーズ系候補的です。県立高校教諭として勤務時代に経験した大規模な入試、試験不正に遭遇したことから、それを告発するための立候補だとのこと。ちなみに、前々回2007年、前回2011年から三回目の立候補です。また、埼玉県内でも地熱発電によって大幅に電力コストを実化する、また健康のために乳酸菌に着目する、といったユニークな政策を掲げています。
柴田康彦氏は日本共産党の推薦を受けており、リベラルな主張がポイントです。安倍政権の暴走を止めたい。また、23年間の教師経験を通じて、子どもたちをに送らないというモットーを継続してきた。子どもの貧困や非正規雇用が増えている現状を変えるために立候補したということです。
つかだ桂祐氏は、埼玉自民党の政治家のが先日擁立した元総務省出身の候補です。埼玉県庁で財政課長として勤務した経験があります。上田知事が多選自粛条例を破ったことを強く批判しての立候補表明となりました。
檀上の各氏とも、決められた時間内で自己紹介や安全・安心といった政策分野についての主張を繰り広げます。詳しいことはe-みらせんの動画で確認できると思います。紙幅の都合もあり、編集子が聞いて面白かった点についてまとめます。
地方創生の少子化対策の話の中で、コバトンが5人家族になった理由が上田氏より話されました。少子化対策で、より子供を育てやすい環境にする事を議論していく中で、日本はどこもマンションといえば3LDKが多位といったように、子供二人、親二人の4人家族という無意識的な前提があるかもしれないと感じたそうです。それで、改めて埼玉県のマスコットであるコバトンの設定を振り返ると4人家族であったとのこと。これではイカンとのことで、一人増えて3人目の子供が増えたそうです。いっその事ビッグダディもびっくりなコバトン大家族になったらいいのにと思ったのは編集子だけでしょうか。
その後、大変濃密な議論が行われていたわけですが、個人的には、上田氏と柴田氏都の間の議論が盛り上がっていて、県民の給与を上げるべきといった文脈では敵味方なく仲よさげに合意していたのが印象的でした。
その後、この公開討論会の企画に参加している、埼玉大学の学生さんたちから2つの質問を受ける場面もありました。一つ目は18歳の主権者教育に関わっているが、20代投票率が極めて低いという課題を感じているがどうしたら改善できるのか?ということについて、また2つ目は埼玉のブランド力が低いことについての対策について尋ねられました。また、来場者向けのアンケートがその場で回収・集計され、その結果に基づく質問などもも行われていました。イベント全体として、会場や大学生などとの対話を大切にしている様子が伺えました。
討論会のを盛り上げた埼玉大学の学生さんたち原口氏
この様子で盛り上がっていけば、全国最低の投票率となることはないでしょう!
最後になりましたが主催の日本青年会議所の埼玉の元気発信委員会、染谷副委員長他、運営の皆様には取材協力の御礼申し上げたいと思います。
実際の選挙戦が楽しみになる公開討論会でした。