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なぜ? 共産 武田氏は2万票で当選。オタク代表 山田太郎氏は29万票で落選



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参議院の選挙の結果が出ましたが、話題になっているのは全国比例で獲得した票の数。新党改革から立候補していた山田太郎候補の獲得票数が全国のオタクからの支持を得て29万票を獲得、しかし落選。これに対して、共産党の武田良介候補は2万4,000票で当選しています。なぜこのような差が出てくるのでしょうか。

(山田氏が代表を務める表現の自由を守る党。オタクから人気を集めていた)

(山田氏が代表を務める表現の自由を守る党。オタクから人気を集めていた)



全国比例では、候補者個人の名前を書くこともできますが、政党名で投票することもできます。例えば、「山田太郎候補」と投票する候補を選ぶこともできますし、「共産党なら誰でもOK!」と党名で投票できます。
山田太郎候補が所属していた新党改革は党名での得票が20万票程度にとどまっているのに対して、共産党は560万票。この差によって、当選が決まっています。

 

議席の計算方法を少し変えると、山田太郎候補は当選


実は選挙区と比例区の形はそのままで、ちょっと方式を変えるだけで議席を得られなかった日本のこころを大切にする党と支持政党なし、新党改革も1議席を獲得できるようになります。

衆議院と参議院の比例区の獲得議席数の決め方は、その党が得た票数を1、2、 3、 4……と1から始まる整数で割っていき、割った数の大きい順に定数分まで議席を配分するという方式です。

これに対して、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンなどで使われているサン=ラグ式という方式があります。このサン=ラグ式は得た票数を1、3、5、7……と1から始まる奇数で割っていき、ドント式と同様に割った数の大きい順に定数分まで議席を配分するという方式です。このサン=ラグ式で計算すると、図のようにA党が3、B党が3、C党が2、D党が1、そしてドント式では議席を得られなかったE党が1議席獲得しています。サン=ラグ式は小政党が最初の1議席を獲得しやすい方式で、つまり少数意見を重視するという方式ですスクリーンショット 2016-07-12 12.06.42

 

日本のこころ、新党改革、さらには「支持政党なし」まで当選


さて、それではこのサン=ラグ式を7月10日の参議院選 比例区に当てはめてみましょう。参議院選 比例区の本来の方式であるドント式では定数48のうち、自民19、民進11、公明7、共産5、おおさか維新4、社民1、生活1でそれ以外は0という結果に終わっています。これをサン=ラグ式に当てはめると自民17、民進10、公明7、共産5、おおさか維新4、社民1、生活1、日本のこころ1、支持政党なし1、新党改革1でそれ以外は0という結果となり、冒頭で述べたように比例の配分方式を変えることで3つの団体が議席を獲得することができました。このように比例区でも方式を変えることで選挙の結果が変わることが起こりうるのです。
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参議院選挙には立候補できる年齢。個性あふれる候補者が多数出た1999年の東京都知事選に衝撃を受けてインディーズ候補(いわゆる泡沫候補)にはまる。インディーズ候補以外にもちょっと 変わった選挙・政治ネタに興味あり。

Twitter : https://twitter.com/Actin_ium

Webサイト : http://actin.hatenablog.com/

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