2024/7/9
「七夕災害」と幸田町の方に教えて頂いた大規模水害から今年で50年になります。昭和49年当時の資料には次のようにあります。
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【台風8号集中豪雨 大きな爪痕を残す】
参議院議員選挙投票日(7月7日)にもかかわらず、
台風8号の影響で朝7時ころから降り始めた雨は、午後7時をピークに230ミリを記録する集中豪雨となった。
このため各所でがけ崩れが続出し、死者1名の犠性者を出したのをはじめ、道路・河川等の決壊、農地の埋没、家屋の浸水等14億円にのぼる被害を葬った。
駅西工場団地・菱池一帯は腰まで水につかった。
須美南浦は1kmにわたり、なぎがひけて果樹園等が埋まった。
被災総数=240戸、人の被害(死亡)=1人
家屋 全壊=0戸、半壊=1戸
家屋 床上浸水=12戸、床下浸水=22戸
田 流失埋没=13.6ha、冠水=311.3ha
畑 流失埋没=20.2ha、冠水=110.7ha
道路=154箇所、橋=8箇所、堤防決壊=193箇所
今日は愛知県治水砂防協会の理事会と総会でした。
国土交通省砂防部長の草野愼一氏と、全国治水砂防協会理事長の大野宏之氏から、
能登半島地震による被害も含めた最新の知見をご講演いただきました。
これまでの土砂災害対策は、大雨による土壌含水率の高さリスクを重視してきました。
この点は年末の気温が高く積雪が溶けていた能登半島地震との共通性を感じ、
雨のあとに地震が来たらいつも以上に警戒をしなければいけないという教訓になるのではないかと感じました。
地質特性や地震動の最大加速度など、複数の要素が折り重なってくることはとても難しいです。
地震動の最大加速度について、地震時の土砂災害 危険度の判定試案 を紹介します。
F=0.075I-8.9c+0.0056a-3.2(1)
ここで、Fは判別得点、Iは勾配(° )、cは平均曲率、aは最大加速度(cm/s2)
地震動の最大加速度が崩壊発生率との相関が高い勾配、平均曲率、最大加速度を説明変数とし、
崩壊の発生・非発生を目的変数とした判別分析を行い、判別関数式を導いた。
(※出典:内田他(2004)国総研資料20)
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ナカネ ヨシタカ/52歳/男
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