下田 ひろし ブログ
令和8年7月23日(木)総務委員会視察④ 2055
2026/7/23
【北海道視察④】「備える」から「生き抜く力」を育てるへ ― 防災学習交流施設「そなえーる」から学んだこと ―北海道視察の最後に訪れたのは、千歳市にある防災学習交流施設「そなえーる」です。この施設は、防災について学ぶだけの展示施設ではありません。子どもから高齢者まで、実際に体験しながら防災を学び、災害時には避難所や災害対策の拠点としても機能する、まさに「地域の防災力」を育てる施設でした。施設を見学しながら、「防災とは何か」を改めて考えさせられました。「知る」だけでは命は守れない施設内には、地震体験装置や煙避難体験、応急手当の実習スペースなどが整備されていました。映像やパネルで学ぶだけではなく、実際に身体を動かしながら災害を体験できるよう工夫されています。災害は、教科書どおりには起こりません。だからこそ、「知識」と「行動」が結びつく体験型の学びが重要であることを実感しました。災害が起きた瞬間、人は頭で考えるより先に身体が動きます。その時に自分や家族の命を守れるかどうかは、日頃からどれだけ体験しているかにかかっています。日常と非常時をつなぐ施設「そなえーる」が素晴らしいと感じたのは、災害が起きた時だけ活用される施設ではないということです。平常時は、防災教育や地域活動、学校の学習、各種講座などが行われ、多くの市民が利用しています。そして、いざ災害が発生すれば、避難所や災害対応の拠点として機能する設計となっています。普段から人が集まる場所だからこそ、非常時にも自然と機能する。「防災施設」と「地域交流施設」を一体的に整備する考え方は、大変参考になりました。防災は行政だけではできない説明の中で繰り返し語られていたのは、「自助・共助・公助」の考え方です。行政ができることには限界があります。だからこそ、自分の命は自分で守る「自助」、地域で助け合う「共助」、行政による「公助」が、それぞれ機能することが重要になります。特に印象に残ったのは、防災教育を子どもの頃から継続して行うことで、地域全体の防災意識を高めていることでした。子どもが家に帰り、家族に防災の話をする。その積み重ねが家庭の備えにつながり、地域全体の防災力を高めていく。防災教育は、未来への投資でもあることを感じました。質疑応答から学んだこと視察では、委員から多岐にわたる質問が出され、施設の実態や運営の工夫について具体的に理解を深めることができました。まず、施設の運営体制については、「行政主導でありながらも、地域や学校、企業と連携した運営を行っている」との説明がありました。単なる行政施設ではなく、地域全体で支える仕組みが構築されている点が印象的でした。学校教育との連携については、「市内の多くの小中学校が年間計画の中に防災学習を位置づけ、必ず一度は来館する仕組みになっている」とのことでした。さらに、単発の見学にとどまらず、事前学習・体験続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』