さとう しゅういち ブログ
広島は米国民主党への幻想・過剰期待を止める時だ
2024/8/25
松井一實広島市長。平和記念式典にパレスチナは招待せず、イスラエルは招待しました。パレスチナ問題について特にいえるのですが、いまや、米国民主党政府に対する忖度が日本政府以上にひどいのではないでしょうか?
日本政府(岸田総理、上川外相)は、国連総会においてパレスチナの国連加盟に賛成する一票を投じています。また、安倍総理(当時)はイスラエルとの防衛協力を進めたのはいけませんが、一方で中東歴訪でイスラエルよりパレスチナを先に訪問するなど、西側の独自の路線を取っていました。
ところが、この期に及んで、広島市がイスラエルは呼んでパレスチナは呼ばない。日本政府以上の米国民主党政府忖度と言える。
傍証はあり、松井市長がエマニュエル駐日大使と結んだ核兵器も含む軍事施設であるパールハーバーと平和記念公園の姉妹協定だ。
冷静に考えると、この協定などは、それこそ右翼の皆様も怒らないといけない話だ。そもそも右翼の皆様も原爆慰霊碑の「過ちは繰り返しませんから」について、米国政府が主体じゃないのはけしからん的な文脈で修正を求めてきた。
広島市長は、米国政府と直結して舞い上がっているくらいの話だろう。情けない。米国政府による原爆への謝罪も、あるいは、村山談話レベルの反省すらない状況でこれはない。
日本政府への忖度と言うよりは米国民主党政府への忖度。これにいまの広島市政は囚われているのだろう。
だが、エマニュエル駐日大使がどういう男か?ご存じだろうか?シカゴ市長時代に、黒人少年射殺事件の情報を画した疑惑がある男だ。
また、バイデン政権の補佐官は原爆の日をセレブレーション=「祝賀会」と言い間違えている。
立憲とか共産を支持する日本の左派の人たちの間にも米国民主党への幻想は強い。たぶん、イラク戦争やアフガン戦争をやらかした共和党のブッシュへの反感もあるからだろう。
だが、ハリスもイスラエルへの軍事支援は止めない。これが現実だ。実際に、民主党大会の会場外でデモが起きていたが、ハリスは聞く耳を持たない。
わたしは、トランプが良いと言っているのではない。しかし、少なくとも米国民主党への幻想も無駄だということだ。
ざっくりいうならトランプが米国白人男性だけの人権なら、ハリスが黒人・女性も含めた米国人、せいぜいが英仏独伊の旧帝国主義国民のみの人権だ。パレスチナであろうが日本であろうが、どうでもよい。
もっと言ってしまえば、イスラエルのことだって、イスラムへの突撃隊として利用するだけ。日本や中華民国についても中華人民共和国への突撃隊として利用しようとしているだけ。ウクライナについてもロシアへの突撃隊として利用しようとしているだけ。
米国自体はそうはいっても経済力も昔に比べると相対的に落ちてきている。ここ30年の日本ほどひどくはないが。そういう中で、自分は戦わずに、現在のイスラエルやウクライナ、今後は日本や中華民国を突撃隊でりようする戦法になるだろう。
少なくとも、米国民主党はそういう方向だ。
トランプだと、超大国としての店じまいの方向になるだろう。どうなるかは予測もつかないが。
いずれにせよ、一生懸命、米国政府にゴマをすった松井市長だが、米国政府による報酬は、G7広島サミット1周年に核実験であり、原爆の日は「祝賀会」失言であり、相次ぐ米国会議員による暴言だ。
広島市はあくまで自治体だ。平和首長会議による横の連携を強めること。パレスチナ含む核兵器禁止条約に加入している国・地域と連携していくこと。それにより米露中英仏印パ朝イの核保有国の為政者に迫っていくことだろう。これが王道だ。
なまじ、米国が民主党政権だったために、広島市に逆に米国にゴマをするという選択肢ができてしまい、それをまた選んでしまったのは、オバマ政権、そしてバイデン政権の時代の不幸だったように思う。
いわゆる、ポリコレ案件では確かに米国民主党を信奉したくなる気持ちはわかるのだが、むしろ、米国政府の権威に依存せずに、人権を維持・充実させていくという方が生産的だと思います。
むろん、米国の民間では例えば中沢啓治先生が米国の漫画殿堂入りとか、そういう動きもあるし、懐の深さはある。あるいは、米国の自治体で平和首長会議加盟の自治体もたくさんある。そういう横のつながりは大事にしていけばいい。
ただ、米国政府に過剰に期待して、姉妹協定まで結んでしまうとか、パレスチナは招待しないで、イスラエルは招待とか言うのは、結局舐められるだけではないか。(原理原則で言えば両方呼べばいい。)
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男