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 原発停止の“8月9日”に考える——美浜事故から22年、危険度はむしろ増している

2026/8/9

  原発停止の“8月9日”に考える——美浜事故から22年、危険度はむしろ増している

関西電力大飯原発3号機が9日未明、自動停止した。発電機の励磁系に異常を示す警報が鳴り、原子炉が停止したという。関電は「放射能の影響はない」と説明するが、原因はまだ調査中だ。本日は長崎原爆の日である。
偶然の一致と言えばそれまでだが、22年前の同じ日、福井県美浜原発3号機で配管が破裂し、5人が死亡した事故を思い出す。あの事故は、配管の肉厚管理が長年放置され、**“薄くなった配管が破裂した”**という、あまりに初歩的な原因だった。

【危険度はむしろ増している】
あれから22年。原発の老朽化は進み、気候変動は加速し、地震活動は活発化している。美浜事故の時より、むしろ危険度は増していると言わざるを得ない。福井県嶺南は「原発銀座」と呼ばれるが、その足元には熊本から中央構造線六甲淡路断層帯有馬高槻断層帯滋賀西岸断層帯若狭湾の多数の活断層そして能登半島地震で動いた断層帯これらが切れ目なく連続する巨大な地殻の破砕帯が横たわる。
地震国日本において、原発の立地条件は欧州とは根本的に異なる。

【欧州の原発停止が示したもの】
今年の欧州では、猛暑で河川水温が上昇し、複数の原発が出力低下や停止に追い込まれた。冷却水に依存する原発は、気候変動時代において脆弱であることが露呈した。それでも欧州では「反化石」の教条主義から原発回帰の声が強まる。
だが、日本がそのまま追随することは合理的ではない。地震・火山・高温多湿・河川水温上昇という条件は、欧州とはまったく違う。

【日本型エネルギー安全保障の道】
本誌は、欧州的な教条的反化石主義でも、原発回帰でもなく、日本の地質・気候・産業構造に合った現実的なエネルギーミックスを訴えてきた。ガスコンバインド発電(効率60%超)ソーラーシェアリング(営農型太陽光)地域分散型再エネ地熱の本格活用AIによるピーク電力抑制と需給調整AIは電力需要を増やすだけの存在ではない。むしろ、地域の太陽光・蓄電池・EVを束ねる「仮想発電所(VPP)」として、ピーク需要を抑え、災害時の分散電源として機能する。巨大集中電源より、災害大国日本には分散型の方が合理的だ。

【原爆の日に考えるべきこと】
広島・長崎の被爆地を持つ国として、原子力の危うさには常に敏感であるべきだ。
美浜事故から22年、大飯原発の自動停止が起きた今日、私たちは改めて問わなければならない。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」になっていないか。原発の危険性は、事故が起きた時だけ思い出すものではない。
地震国日本において、原発の安全性は常に問い続けなければならない。

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さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
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