さとう しゅういち ブログ
*恵下埋立地──水源地に強行された“行政の暴走” 住民の合理的提案を退けた監査請求却下を検証する**
2026/6/3
*恵下埋立地──水源地に強行された“行政の暴走”
住民の合理的提案を退けた監査請求却下を検証する**
広島市安佐南区戸山の山奥──
ここは広島市の重要な水源地である。
その場所に、広島市は 恵下埋立地(一般廃棄物最終処分場) を強行した。
この決定に対し、本社・佐藤を含む住民は数年前、監査請求を行った。
その主張は、行政としても検討すべきだったと考えている。
■ 住民の提案は「合理的」だった
住民側の監査請求の核心はこうだ。
「広島市南区・宇品沖の県営出島埋立地には空き容量がある。
ならば市のゴミはそこに入れればよい。
わざわざ水源地に作る必要はない。
その方が安上がりで合理的だ。」
これは、
コスト
環境リスク
行政効率
のすべてを考慮した、極めて妥当な提案である。
ところが──
監査請求は却下された。
理由は形式論に終始し、
住民の合理的な提案は一顧だにされなかった。
■ 行政は「住民の合理性」を一貫して無視してきた
恵下の監査請求却下は、単なる一件の行政判断ではない。
広島市・広島県の産廃行政に共通する 構造的欠陥 を象徴している。
上安産廃処分場:PFAS汚染が出ても本体調査を避ける
三原本郷産廃処分場:県庁の過誤を高裁が「大したことない」と扱う
恵下埋立地:水源地への建設を住民が合理的に止めようとしても却下
これらはすべて、
行政の都合が住民の合理性より優先される構造
の表れである。
■ 水源地に埋立地──広島市は何を守ろうとしているのか
水源地は、地域の命の源である。
そこに埋立地を作るという判断は、
本来なら最も慎重であるべきだ。
しかし広島市は、
住民の声を無視し
代替案を検討せず
県との協議も深めず
監査請求を形式的に却下し
そのまま建設を強行した
行政の説明責任は果たされていない。
■ 出島埋立地という“現実的な選択肢”をなぜ無視したのか
県営出島埋立地には、当時 空き容量があった。
県と協議すれば、市のゴミを受け入れることは十分可能だったはずだ。
それをせず、
わざわざ水源地に作るという最悪の選択肢を選んだ。
この判断は、
行政の怠慢
行政の独善
行政の説明不足
のいずれか、あるいはすべてである。
■ 恵下の問題は、上安・三原本郷と“地続き”である
恵下の問題は過去の話ではない。
むしろ、現在の広島の産廃行政の問題を照らし出す鏡である。
上安ではPFAS汚染が拡大
三原本郷では汚染水が流出
福山・呉でもPFAS問題が発生
広島県は安定型処分場の残容量が全国最大
広島は、
日本のゴミ捨て場になりつつある。
その根底には、
住民の合理的な提案を無視し続ける行政文化
がある。
■ 行政事件こそ市民参加を
恵下の監査請求却下、
上安の本体調査回避、
三原本郷の“ガンパイア判決”。
これらはすべて、
行政事件に市民が関与できない制度の欠陥
から生じている。
だからこそ筆者は、
行政事件こそ裁判員制度を導入すべきだ
と考える。
市民の生活に最も影響するのは、
産廃、原発、労働事件である。
■ 結論──恵下の教訓を無視してはならない
恵下埋立地の監査請求却下は、
広島市が住民の合理的提案を無視し、
水源地に重大なリスクを背負わせた象徴的事件である。
この教訓を無視すれば、
上安も、三原本郷も、
同じ過ちを繰り返すだけだ。
広島市・広島県は、
住民の合理性に耳を傾ける行政へ転換すべきである。
https://youtube.com/shorts/xJ_HOEM-grw
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男