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ガソリン税減税路線から移動の権利路線へ【れいわなど野党向け公開政策提言案】

2026/5/31

【公開政策提言案】
参照先:野党各党広島県連 各位
れいわ新選組については共同代表兼政調会長 宛


1. はじめに
ガソリン税(揮発油税)をめぐる議論は、これまで「物価高対策」「地方の生活防衛」として語られてきた。
しかし、中東戦争の長期化、ナフサ不足、気候変動の激化、公共交通の衰退という状況を踏まえると、
従来の「一律減税」路線は、もはや現実に合わない。


いま必要なのは、
“庶民の生活を守りながら、資源制約と気候危機に耐える社会構造への転換”である。


その観点から、野党各党(とくにれいわ新選組)に対し、以下の政策転換を提言する。


2. ガソリン税減税の「継続」は、もはや合理性を失いつつある
(1)中東戦争とナフサ不足
・日本の原油依存の9割以上が中東。
・米イランが停戦に向かっても、イスラエルの動き次第で不安定化は続く。
・ナフサ不足は既に顕在化し、石油化学・医療・産業用燃料の確保が優先課題。


この状況で、自家用車向け燃料を一律に安くする政策は、資源逼迫を悪化させる。


(2)気候変動・二季化の深刻化
・台風の大型化、豪雨の頻発、二季化の進行。
・化石燃料を安くする政策は、脱炭素の価格シグナルを弱め、長期的に庶民の生活をさらに苦しめる。


(3)すでに「実質的な補助」が入っている
・政府は元売り補助金でガソリン価格を170円前後に抑制。
・暫定税率も事実上の低水準。


ここからさらに減税を重ねるのは、政策効果よりも副作用が大きい。


3. では、庶民の生活をどう守るのか
ここが本提言の核心である。


(1)家計支援は「ガソリン」ではなく「別ルート」で
消費税の廃止・減税


低所得層・地方向けの移動給付(交通ICチャージ給付など)


賃上げ・社会保障の強化


→ ガソリン税を下げなくても、生活支援は可能。


(2)ガソリン税の使途を「移動の権利」へ転換
ガソリン税を「道路のため」から
“公共交通の維持・拡充のため”に使うべき。


●広島での具体策
バス240円定額区間を旧市内から安佐南・安佐北など郊外へ拡大


路面電車の利便性向上(本数増、乗継割引、紙屋町・駅北の歩行者空間との連携)


郊外の交通空白地帯へのオンデマンド交通導入


→ 車がなくても生活できる環境を整えることが、真の「庶民の味方」。


(3)医療・物流・福祉車両には選択的支援
医療・介護・物流・公共交通など、社会を支える燃料は守る。


一律減税ではなく、用途別の選択的支援へ。


4. 新自由主義再来の危険性
河野太郎氏がSNSで「ロールスロイスのガソリン税まで下げる必要があるのか」と指摘した。
これは一見もっともらしいが、同時に新自由主義的な市場任せ路線の再来を示唆している。


もし野党が「ガソリン減税」を漫然と続ければ、


高市政権とともに沈む


その後に河野路線(新自由主義)が台頭


社会保障・公共交通・地方がさらに切り捨てられる


という最悪のシナリオが現実化する。


野党が生き残るには、
“減税競争”ではなく“構造転換のビジョン”を示すことが不可欠。


5. 野党(とくにれいわ新選組)に求める政策転換
【提案パッケージ】
ガソリン税は原則維持。ただし使途を公共交通・脱炭素へ転換


家計支援は消費税減税・給付・賃上げで行う


医療・物流・福祉車両には選択的燃料支援


広島の公共交通を守るための重点投資(バス定額区間拡大・路面電車強化)


“移動の権利”を中心に据えたエネルギー・交通政策の再構築


戦争・資源制約・気候危機を前提にした長期ビジョンの提示


6. 結び
ガソリン税の議論は、単なる「安いか高いか」ではない。
限られたエネルギーと税を、誰のどんな未来のために使うのかという社会の根本設計の問題である。


広島の市民は、公共交通の未来に強い不安を抱いている。
そして、戦争と気候危機の時代において、
「車依存を前提にした一律減税」は、もはや持続不可能だ。


野党こそ、
“庶民に優しい構造への転換”を掲げ、未来をつくる側に立つべきだ。


以上、公開政策提言として提出する(予定)。


ガソリン減税をめぐる論点の整理視点減税を進める方向減税を抑える・やめる方向生活防衛地方・車依存世帯の家計を即効で支える代替策(消費税減税・給付金・賃上げ)で支える資源制約・安全保障需要を刺激し、原油・ナフサ逼迫を悪化させうる需要抑制で医療・物流・産業向けを優先しやすい気候変動・脱炭素ガソリン消費を下支えし、脱炭素インセンティブを弱める価格シグナルを維持し、EV・公共交通への転換を後押し財政・使途短期的な人気は高いが、財源は薄まる税収を公共交通・インフラ・エネルギー転換に重点配分できる政治戦略「とりあえず減税」で与党と同じ土俵に乗る「構造を変える減税・投資」で対抗軸を明確にできる











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著者

さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
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