2026/7/16
今国会も最終盤を迎え、極めて重要な法案の審議が大詰めを迎えています。 昨日、私たちの長年の悲願であった、いわゆる「副首都法案」(正式名称:国家社会機能継続性確保施策及び副首都の整備に係る施策の推進に関する法律案)が、ついに衆議院本会議で可決成立し、参議院へと送られました。
私たちが掲げる「議員定数削減」と並び、日本維新の会の背骨とも言えるこの「副首都法案」。 私にとっては、地方議員に初当選して以来、十数年間一貫して訴え続けてきたテーマです。 「東京一極集中を是正し、日本に二つ目の経済の超巨大エンジン(多極分散型経済圏)をつくること。それこそが将来の道州制への第一歩である」 この信念のもとで走り続けてきた私にとって、今回の衆議院通過は、本当に言葉では言い表せないほどの感慨深さがあります。
多くのメディアでは、維新=対決姿勢ばかりが注目されがちですが、150日を超える国会の中で、私たちは上記の2法案以外にも必要な改革法案を建設的に、与党の一翼として数多く成立させてきました。その中でもこの法案は大きな結晶の一つです。
この法案の意義は大きく3つあります。
首都直下地震の発生確率は「30年以内に7割程度」と言われています。もし今、東京が被災すれば、国の司令塔(国家中枢機能)は完全に麻痺します。 私たちは「大丈夫だろう」と祈るのではなく、事前にバックアップとなる「もう一つの首都機能」を備えなければなりません。
東京がすべてを吸い上げる一極集中から、複数の強力な拠点(極)が互いに高め合う国土へ。副首都を核として新たな産業や投資を呼び込み、日本全体の経済を底上げします。
現在、全国で最も出生率が低い東京へ、地方の若い世代が集中し続けています。「高すぎる住居費」や「長い通勤時間」といった厳しい環境に若者が吸い寄せられる構造こそが、少子化を加速させてきました。 地方に「学び、働き、暮らせる」副首都という新たな選択肢をつくることで、この歪んだ構造にブレーキをかけます。
法案の審議中、野党の皆様からは様々なご指摘や反対意見をいただきました。ここで明確に反論と解説をしておきたいと思います。
Q1.「結局、大阪を副首都に指定することが前提ではないのか?」
A. 当たりません。法案では、各自治体が自ら手を挙げ(手上げ方式)、議会の議決を経て国に申し出る仕組みになっています。国がトップダウンで決めるのではなく、地方分権の理念に基づいたプロセスです。
Q2.「手上げ方式だと、全国にいくつも副首都ができてしまうのでは?」
A. 当たりません。手を挙げた地域の中から、国が人口や財源、インフラ等の厳しい条件に合致する地域を厳選して指定します。
Q3.「維新の言う『都構想(特別区)』ではなく、『特別市』や『県と政令市の連携協定』で十分対応できるのでは?」
A. できません。「特別市」にしてしまうと、府県から政令市が完全に独立することになり、狭い地域の中で二重行政や不協和音が生じるリスクが非常に高まります(また、それを可能にする法律自体、現在存在しません)。 また「連携協定」は、現在の大阪のように「知事と市長が同じ方向(維新)を向いているから」機能しているに過ぎません。もし将来、見解の異なる首長同士(例えば自民と共産など)が就任すれば、協定は簡単に白紙に戻されてしまいます。だからこそ、首長の顔ぶれに左右されない強固な「制度化」が必要なのです。
八十年の間、東京制(昭和18年導入)以来変わることのなかった「この国のかたち」の針が、いまようやく動き出そうとしています。
衆議院を通過したとはいえ、現在の参議院は少数与党という厳しい状況にあり、法案の最終成立への道筋は決して平坦ではありません。しかし、次の世代が「どこで学び、どこで働き、どこで家族を築くか」という選択肢を広げるためにも、ここで立ち止まるわけにはいきません。
東京という一本の柱だけで支える脆弱な国から、複数の極が輝く、しなやかで強い日本へ。 これからも、この国の未来を切り拓くために、一歩一歩、全力で進んでまいります。
引き続き、皆様の温かいご支援とご意見をよろしくお願い申し上げます。
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ホーム>政党・政治家>池下 卓 (イケシタ タク)>極集中を打破する歴史的一歩へ。衆議院で可決された「副首都法案」に込めた想い。