2024/7/21
奥羽・羽越新幹線整備実現同盟・促進大会に参加し、富山大学都市デザイン学系 特別研究教授の金山洋一氏の「山形新幹線米沢トンネル(仮称)等の鉄道整備と地域活性化〜必要な政策的視座〜」と題する講演を拝聴しました。
新幹線と富山市の地域公共交通(ライトレール)との連携やコンパクトなまちづくり推進の成功例を伺いながら、前回の波床正敏大阪産業大教授の話とも共通するのですが、運賃だけで鉄道を経営しようと考えるのは日本だけで、欧州はじめ他国では国による支援が当たり前になっていること、運送数の増加(時刻表がスカスカじゃなくなり、乗りやすくなる)の効果、上下分離の考え方(数十年以上にわたる長期的視点・施策(社会的ニーズ)を持つ公的機関と数年程度の短期的視点・施策(市場原理)の民間事業者それぞれをつないで、各々の特性を発揮するように役割・リスク分担をする)について改めて頭の整理ができました。
山形新幹線というと米沢トンネル(仮称)の話がハイライトされるわけですが、米沢ー山形間の複線化の課題もあるし、また上記地域公共交通との連携という観点からは災害や道路用トンネル工事のために運行を停止している米坂線や陸羽西線の復旧・再営業化、さらには羽越新幹線をどうするのかといった課題もあり、検討せねばならないことは山積しています。
一方で、県がもっと金を出して鉄路の整備・復旧をするという立場を強くJRに示すべきだという意見もありますが、鉄道は本来、安全保障の意味も含む国家政策であり、特に国鉄民営化の際にユニバーサルサービスの提供等を約束していたことをJRに決して忘れさせてはならず、その原則に基づいて県の取り組みが議論されるべきであることをしっかりと県議会議員も認識すべきであろうと思います。
いずれにしても米沢トンネルの調査が進み山形新幹線の未来が見えつつある中で、鉄道が地域に与える影響の大きさを十分に認識しながら、各種地域政策を立案をすることが大事であることを改めて認識する講演であったと思います。



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