2023/8/27
母校慶應義塾大先端生命科学研究所が鶴岡市に2001年4月に開設されて以来、バイオテクノロジーの最先端の研究が進められており、ゲノム、プロテオーム、メタボロームなどの解析が行われてきました。研究を通じて得られたこれらの解析技術等を使い、医療・健康、環境、農林水産物や食品などの分野に応用する企業が誕生してきており、単に学問の世界に特化するのではなく、社会に普及・貢献する核となる存在となっています。
慶應義塾は福澤諭吉先生の「実学」の精神を受け継いだ教育機関であり、この「実学」はすぐに役立つ学問ではなく、「サイヤンス(Science)」を意味していて、真理を実証的に解明して「問題を解決していく」科学的な姿勢を言う、と私自身も大学時代に学びました。
まさに、その精神を地で行く先端生命科学研究所を、厚生環境常任委員会の現地調査で訪問し、最近の状況を荒川和晴所長から伺ってきました。
以前、冨田所長の時代に山形三田会で見学会があったのですが仕事で伺うことができず、今回、初めての訪問となりました。
メタボローム等の研究を踏まえて商業に移行した「ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)社」やクモの糸のタンパク質を人工的に作り出し衣料に応用する「スパイバー社」、がんリスク検査キットを売り出した「サリバテック社」、心臓内幹細胞を使用した再生医療等を手掛ける「メトセラ社」、腸内細菌のより効率的な検査を手掛ける「メタジェン社」などなど、多くのベンチャー企業が立ち上がっており、鶴岡市、国とも協力して、鶴岡サイエンスパークが設立され、先端研究、教育、商業(ベンチャー)が一体となって地域の力を借りながら医療、環境、雇用など社会的な課題解決に取り組む体制が整えられています。
慶應義塾の強さは、こうした最先端の研究力の強さに加えて三田会の卒業生のつながりを生かしながら、大企業とのコラボレーションが可能であるという点だと思います。そした力が鶴岡の発展にも寄与していることを考えると、この流れがさらに大きなものとなって、全県に影響を与えられるようにならないかと、塾員として思いを巡らす機会になっています。
荒川所長のお話の中で面白いと思ったのは、他国からの調査団に対して解析器のある部屋を見せるときに、現状以上に解析器が大量にあるように見せ、この研究所には到底かなわない、と思わせるための工夫。そもそも、大変多くの数の解析器があるのですが、鏡の壁にして倍の数の解析器があるように見せ、圧倒させる。部屋に入ってすぐに相手に圧倒感を与えるという手法は、外交の世界では中国が古来からやってきた手ですが、こういうやり方で劣位感を相手に感じさせるというのがビジネスの世界でもできるものなのだなぁと改めて感心したところです。
研究所を中心とした鶴岡サイエンスパークでの様々な取り組みが、日本の、そして地域の未来を作る取り組みとしてしっかり進んでいくよう県議会からもサポートできるようしていきたいと思います。



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