2026/5/31
ここまで私は、上天草市の人口減少は高齢化だけではなく、若い世代の流出を止められていないことが大きいのではないか、と書いてきました。上天草市は2026年3月に特定居住促進計画を策定し、二地域居住の推進や、空き家・既存施設の活用、受け皿づくりの必要性を打ち出しています。
では、これから何をすべきなのか。
私は、上天草を
「通るまち」から「住むまち」へ変えていくこと
が必要だと思っています。
これから先、熊本方面とのアクセス改善は、上天草にとって大きなチャンスです。
けれども、人の流れが変わるだけでは人口減少は止まりません。
大切なのは、その流れを
「暮らすこと」につなげること
です。
そのヒントは、ほかの自治体の取り組みにあります。
たとえば宇土市です。
宇土市は、人口減少が著しい西部地区を対象に、住宅取得への補助を実施しています。さらに、中学生以下の子どもを帯同して転入・転居した世帯には、子どもの人数に応じた加算も行っています。あわせて、空き家バンク制度も運用し、定住移住支援制度の中で新婚世帯向けの住居費支援も案内しています。つまり、宇土市は住宅政策を単なる家の話ではなく、定住・移住対策の中心に置いています。
また、大分県豊後高田市も参考になります。
豊後高田市は、住宅支援、移住支援、子育て支援を一覧で示し、ハッピーマイホーム新築応援金、空き家バンク制度、移住支援金、高齢者・子育て世帯リフォーム支援、**新婚さん・子育て家族応援住宅「ハピネス・ステージ」**などを展開しています。さらに、新婚・子育て世帯向けの家賃応援制度もあり、住まい・移住・子育てを切り離さずに進めていることが分かります。

上天草が学ぶべきなのは、制度の名前そのものではありません。
住まい、移住、子育てをバラバラにせず、一つの流れで組み立てていること
だと思います。
私は、上天草にも必要なのはそこだと思っています。
地域を絞って受け皿をつくること。
子育て世帯に明確に寄せること。
空き家活用だけで終わらせず、住みやすい住環境まで考えること。
魅力があるまちだからこそ、
その魅力を
「暮らし続けられる力」
に変えていかなければなりません。
若い世代が残れる。
一度外に出た人が戻ってこられる。
子育て世代が、このまちで暮らしていけると思える。
そんな上天草をつくることができるかどうか。
それが、これからの上天草の大きな分かれ道だと思います。
人口減少は、放っておけば止まりません。
だからこそ今、
住宅、子育て、通勤、空き家活用、地域の利便性を
ひとつの戦略としてつなぎ、
住むまちとして選ばれる上天草
へ踏み出さなければならない。
私は、その方向へ本気で進まなければならないと思っています。

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ナニカワ マサヒコ/54歳/男
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