2026/8/15
令和の玲!しもだ玲です。
福岡県で進められてきた
「ワンヘルス」施策をめぐり、
巨額の予算や意思決定のあり方、
そして「行政と議会の距離」が問われています。
https://www.asahi.com/articles/ASV8D0P8CV8DTIPE009M.html
私は、この問題を福岡県だけの話として
見るべきではないと思っています。
行政と議会は
「仲間」ではない
行政には、予算を編成し、
事業を執行する大きな権限があります。
一方、議会には、
その予算が本当に必要なのか、
税金の使い方として妥当なのかを審査し、
議決する役割があります。
つまり、行政と議会は対等であると同時に、
一定の緊張感と距離を保つ必要があります。
ところが、議会多数派からの要望を行政が予算化し、
その議員たちが「私たちが実現しました」と成果として
有権者にアピールする。
そして、その事業が本当に効果を上げたのかを
議会が十分に検証しない。
そんな関係になってしまったら、
議会は行政の「チェック機関」と言えるのでしょうか。
練馬区でもあった「2,000万円」の事業
令和2年度、練馬区では約2,000万円をかけて、
ソーラーモバイルバッテリーを防災関係者などへ配布しました。
この事業は、
自民党議員から要望が出されていたもので、
その後、多くの議員が「実現した施策」として
選挙の際にも紹介していました。
しかし、実際に配布された端末には、
ランプ表示が分かりにくい、接続しにくいなど、
利用上の課題もありました。
そこで私は、令和7年の特別委員会、
さらに令和8年の予算質疑で、
この事業がその後どのような成果を上げたのか確認しました。

練馬区議会議事録サイトより画像引用
令和2年10月決算委員会で自民党が要望した議事録以降、
令和7年まで検証形跡は記録なし。
令和7年・令和8年タブはしもだ玲の質疑のみ。
ところが、配布後の効果について
十分な検証が行われていたとは言い難い状況でした。
結局、「配って終わり」になっている。
ここに大きな問題意識を持っています。
2,000万円で、
ほかに何ができたのか
2,000万円を
練馬区のほかの予算と比較すると
・児童虐待防止対策経費 約2.5年分
・スポーツ広場維持管理 約4年分
・自殺対策費 約4年分
にも匹敵する規模です。
もちろん、だからモバイルバッテリーを
配ってはいけない、という話ではありません。
重要なのは、
「なぜ、この事業に2,000万円を使うことを優先したのか」
そして、「2,000万円を使った結果、
区民の安全がどれだけ向上したのか」
を検証することです。
「誰が実現したか」より「何が変わったか」
議員が地域や団体の声を
行政へ届けること自体は、重要な仕事です。
しかし、議会の多数派と行政の距離が近くなりすぎれば、
議員からの要望が優先的に予算化され、
それを議員自身が「実績」としてアピールし、
さらに議会による事後検証まで甘くなる――
そんな構造を生みかねません。
福岡県で問われている問題を、
私は練馬区と無関係だとは思いません。
大切なのは、
「誰が要望したのか」でも、
「誰が実現したのか」でもなく、
「税金を使った結果、区民の暮らしがどう変わったのか」。
行政と議会が適切な距離を保ち、
議会が本来のチェック機能を果たす。
そして、「実現しました」で終わらず、その後の成果まで検証する。
これこそが今の練馬区議会に必要な姿勢だと考えています。
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ホーム>政党・政治家>しもだ 玲 (シモダ レイ)>福岡県のワンヘルス問題は他人事ではない――練馬区の2,000万円事業の検証を