2026/6/8
熱中症は、子どもや高齢者とともに、障害のある方が特に注意が必要なグループです。障害の種類によっては、汗をかけない・体温調節ができない・のどの渇きに気づけない・自分で水分が摂れないといった状況があります。
本人が気づきにくいからこそ、介助者・家族・支援者の関わりが命を守ります。

この記事では、国立障害者リハビリテーションセンター監修の資料をもとに、予防のポイントと緊急時の対応をまとめました。
目次
出典:厚生労働省|障害のある方の熱中症予防ポイント(国立障害者リハビリテーションセンター監修)
障害の種類によって、次のような状況が生じることがあります。
これらの状況が重なることで、本人が熱中症に気づかないまま症状が進んでしまうことがあります。
基本的な予防行動は、障害の有無にかかわらず共通です。
| 予防行動 | ポイント |
|---|---|
| 日傘・帽子の着用 | 帽子と日傘を可能な限り併用する。直射日光を避けることが大切 |
| 日陰の利用・こまめな休憩 | 日陰を選んで歩き、無理をしない。こまめな休憩を習慣にする |
| 水分補給 | 室内でも外出時でも、のどの渇きを感じていなくてもこまめに補給する |
| 体を冷やす | 保冷剤・氷・冷たいタオルなどで体を冷やす |
| 服装 | 吸湿性・速乾性のある素材の下着やウエアを着用する。汗で濡れた服を着続けない |
前日は十分な睡眠をとりましょう。当日の朝は朝食と水分をしっかり摂り、体温を測るなど体調を確認してから外出しましょう。
外出ルート上にある以下の場所を事前に確認しておきましょう。
汗で濡れた服を着続けると通気性が悪くなり、体温が下がりにくくなります。吸湿性・速乾性のある素材でできた下着やウエアを着用しましょう。
障害のある方の体調変化は、本人から伝えられない場合があります。介助者・家族・支援者が積極的に関わることが重要です。
「本人が大丈夫と言っているから」ではなく、気温・時間・活動量から客観的に判断することが大切です。障害によって自覚症状が出にくいケースがあります。
以下の症状が見られたら、すぐに対応してください。
熱中症の症状:めまい・立ちくらみ・手足のしびれ・筋肉のこむら返り・気分が悪い・頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・いつもと様子が違う など
自力で水が飲めない・意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。腎臓・心臓等の疾患で医師から水分摂取の指示を受けている方は、その指示に従ってください。
障害のある方への熱中症対策は、本人だけでなく周囲の理解と関わりが不可欠です。豊平区でも、障害のある方が安心して暮らせる地域づくりに向けて、皆さんのご意見をお聞かせください。
著者プロフィール
角谷尚哉(かくたに なおや)/医学博士・理学療法士
株式会社Health Link 代表取締役。心臓リハビリテーションの普及と医療・介護分野の人材育成に取り組む。札幌医科大学附属研究連携推進機構 客員講師として大学発スタートアップの起業支援にも携わる。国民民主党北海道 札幌市豊平区 政策委員。2027年札幌市議会議員選挙(豊平区)に向けて活動中。「全世代の健康を支えるまちづくり」を政策の軸に、医療・介護・子育て・働き方など、市民生活に直結するテーマで情報発信を続けている。
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カクタニ ナオヤ/38歳/男
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