2026/6/6
エアコンは熱中症対策の要ですが、故障や停電が起きたとき、突然使えなくなることがあります。そのような状況では、熱中症のリスクが急激に高まります。特に高齢者がいるご家庭では注意が必要です。

この記事では、厚生労働省・環境省・日本救急医学会の資料をもとに、エアコンが使えないときにとるべき行動・日頃からの備え・応急処置の手順をまとめました。
目次
出典:厚生労働省・環境省・経済産業省|エアコンが使用できないときの熱中症対策(日本救急医学会監修)
室内でも、気温と湿度が上がり続けると体温調節が追いつかなくなります。エアコンなしの閉め切った室内は、外気温より高温になることもあります。
特にリスクが高いのは以下のような状況です。
熱中症による健康被害は、高齢者において多発しています。暑さや水分不足への感覚が鈍くなっているため、自覚がないまま症状が進むことがあります。
停電が起きると断水が発生する可能性もあります。水が使えない状況での熱中症はより危険です。水の確保も同時に行いましょう。
緊急時に慌てないために、日頃からの備えが大切です。
凍らせたペットボトルは、停電時に首や脇の下に当てるだけで体を冷やすことができます。夏場は複数本を冷凍庫に常備しておくと安心です。
周囲の人に熱中症の症状(めまい・筋肉痛・大量の発汗・頭痛・吐き気・倦怠感・意識障害など)が見られたら、以下の順で確認・対応します。
| 確認 | 状況 | 対応 |
|---|---|---|
| チェック1 | 呼びかけに応えない | すぐに救急車を呼ぶ。到着まで応急処置を続ける。無理に水を飲ませない |
| チェック2 | 呼びかけに応える | 涼しい場所へ避難。服をゆるめ体を冷やす |
| チェック3 | 自力で水分を摂れる | スポーツドリンク・経口補水液・食塩水で水分・塩分を補給する |
| チェック4 | 症状が改善しない | 速やかに医療機関へ搬送する |
冷却には、首・脇の下・足のつけ根を氷のう等で集中的に冷やすことが効果的です。
応急処置はあくまで応急手当です。症状が回復しない場合や、自力で水分補給ができない場合は、ためらわずに医療機関に連絡・搬送してください。
「エアコンがあるから大丈夫」という思い込みは、いざというときに命取りになることがあります。この夏、ご家族やご近所の方と一緒に、もしものときの備えを確認しておきましょう。
著者プロフィール
角谷尚哉(かくたに なおや)/医学博士・理学療法士
株式会社Health Link 代表取締役。心臓リハビリテーションの普及と医療・介護分野の人材育成に取り組む。札幌医科大学附属研究連携推進機構 客員講師として大学発スタートアップの起業支援にも携わる。国民民主党北海道 札幌市豊平区 政策委員。2027年札幌市議会議員選挙(豊平区)に向けて活動中。「全世代の健康を支えるまちづくり」を政策の軸に、医療・介護・子育て・働き方など、市民生活に直結するテーマで情報発信を続けている。
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カクタニ ナオヤ/38歳/男
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