2026/7/8
6月26日、大阪市生野区で、大雨の影響により下水マンホールの蓋が隆起し、
道路の舗装がめくれ上がる事故が発生しました。
車両2台に被害が出たものの、幸い人的被害はありませんでした。
ニュースでは、その瞬間の映像が大きく報じられました。
しかし私は、その映像を見ながら別のことを考えていました。
普段は何事もなく使えている道路や下水道は、誰かが毎日支えている。
その当たり前の価値です。
大阪市の下水道管は総延長約5,000km、水道管は約5,300kmに及びます。
そのすべてを、限られた予算と人員の中で点検し、補修し、更新し続けています。
普段は話題になりませんが、この地道な仕事があるからこそ、
私たちは毎日安心して暮らすことができます。
ものづくりの現場でも同じです。
企業が評価されるのは、新しい技術や設備を導入したからではありません。
トラブルを未然に防ぎ、品質を維持し、納期を守り続ける。
その積み重ねが、お客様からの信頼につながります。
行政も同じではないでしょうか。
事故が起きたときだけ注目するのではなく、
事故を起こさないための維持管理に、もっと目を向ける必要があります。
今回の道路損傷も「なぜ起きたのか」を検証することはもちろん大切です。
しかし、それと同じくらい重要なのは「同じようなことを防ぐには何が必要か」を考えることです。
点検の頻度は十分だったのか。
更新の優先順位は適切だったのか。
大雨が頻発する時代に合わせて、維持管理の考え方を見直す必要はないのか。
こうした問いを重ねることが、議会の役割だと私は考えています。
私は、派手な政策を否定したいわけではありません。
新しい挑戦も必要です。
しかし、その挑戦は「土台」がしっかりしていてこそ成り立ちます。
道路、下水道、水道、橋、学校、公園。
こうした日常を支えるインフラは、完成した瞬間ではなく、
完成してから何十年も安全に使い続けられることに価値があります。
だからこそ、ニュースにならない維持管理の仕事ほど、
丁寧に検証し、必要な予算を確保し、将来世代へ引き継いでいかなければなりません。
私は議会を、「新しいことを決める場所」だけではなく
「今ある暮らしを守る品質管理の場所」だと考えています。
何も起きない一日を支えること。
それは目立ちません。
でも、その積み重ねこそが、大阪という街の信頼を支えているのだと思います。
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ホーム>政党・政治家>中川 隆之 (ナカガワ タカユキ)>【大阪市インフラ】生野区の道路損傷が問いかけたもの。ニュースにならない仕事ほど、街を支えている