2026/5/7
神奈川に来ています。
街並みを歩きながら——ふと思いました。
「なぜ神奈川はこんなにイケてる感じがするのに、埼玉はそうならないのか」
埼玉には大宮、浦和、川口、川越、所沢、越谷、春日部・熊谷——立派な都市が揃っています。でも「イケてる」という感じがしない。
神奈川には横浜、川崎という大都市に加えて——鎌倉、逗子、葉山、横須賀・藤沢、茅ヶ崎——これらが「イケてる」オーラを放っています。
今日は、この差を正直に分析します。
まず「イケてる」とは何か——定義する
「イケてる」という感覚——曖昧なようで、実は構造があります。
「イケてる街」の条件を整理すると——
①独自のライフスタイルイメージがある
「鎌倉に住んでいる」「茅ヶ崎に住んでいる」——これだけで、その人のライフスタイルが想像できます。
②「選んで住んでいる」感がある
「仕方なく住んでいる」ではなく「ここに住みたくて住んでいる」という感覚が伝わる街。
③メディアに取り上げられる
ドラマ、映画、雑誌——メディアに登場する頻度が高い街は「イケてる」イメージが育ちます。
④「東京の代替」ではなく「独自の価値」がある
「東京に近いから住む」ではなく「ここにしかない何かがあるから住む」という動機がある街。
この4つの条件で——神奈川と埼玉を比べてみます。
神奈川が「イケてる」理由①:海という圧倒的なコンテンツ
神奈川の「イケてる」感の最大の源泉——海です。
鎌倉、逗子、葉山、横須賀・藤沢、茅ヶ崎——これら全て、海に面しています。
「海沿いに住む」というライフスタイルは——日本人にとって、圧倒的な憧れです。
サーフィン、海水浴、夕暮れの海岸散歩——「海があるだけで、生活が豊かに見える」という効果があります。
「茅ヶ崎に住んでいます」——この一言で「サーフィンが好きで、海を愛するライフスタイルを持つ人」というイメージが生まれる。
埼玉には——海がありません。
これだけで、「ライフスタイルイメージ」の差が生まれます。
でも——待ってください。
海がないことは「イケてない理由」なのか。本当にそうでしょうか。
神奈川が「イケてる」理由②:歴史と文化の蓄積
鎌倉——鎌倉幕府が置かれた歴史的な街。大仏、寺院、古都の雰囲気——「歴史が街のブランドになっている」好例です。
横浜——幕末の開港以来、日本で最も「国際的な街」として発展してきた。中華街、山手の洋館、みなとみらい——「異文化が混ざり合う街」というブランドが確立しています。
これらは——一朝一夕には作れない「歴史の蓄積」です。
では埼玉は——歴史がないのか。
全然そんなことはありません。
忍城(行田市)——石田三成の大軍を退けた名城。「のぼうの城」として映画化されました。川越——「小江戸」として江戸時代の街並みが残る。渋沢栄一(深谷市)——日本資本主義の父。
埼玉には歴史がある。でも——その歴史が「ブランド」になりきっていない。
鎌倉は「鎌倉」というブランドを確立した。川越は「小江戸」というブランドを作った。でも埼玉全体としては——「歴史の街」というイメージが広まっていない。
神奈川が「イケてる」理由③:メディアへの露出
鎌倉、逗子、葉山、茅ヶ崎——これらはドラマ、映画、雑誌に頻繁に登場します。
「鎌倉が舞台のドラマ」「茅ヶ崎の海岸でのシーン」——メディアへの露出が、「イケてる」イメージを増幅させます。
「鎌倉殿の13人」——NHKの大河ドラマで鎌倉が舞台になったとき、鎌倉への観光客が急増しました。
メディアが街を「イケてる」場所として描けば——人々の意識に「イケてる街」として刷り込まれます。
埼玉——「翔んで埼玉」という映画がありました。でもこれは「埼玉をバカにしたコメディ」として話題になりました。
「翔んで埼玉」は面白い映画でしたが——「埼玉=イケてる」というイメージの形成には、あまり貢献しなかった(笑)。
神奈川が「イケてる」理由④:「東京の代替」ではなく「独自の価値」
横浜、鎌倉、茅ヶ崎——これらは「東京に近いから住む場所」ではありません。
「ここにしかない何かがあるから住む場所」——独自の価値があります。
横浜——みなとみらいの夜景、中華街、山手の洋館——「横浜にしかない体験」がある。
鎌倉——大仏、海、古都の雰囲気——「鎌倉にしかない体験」がある。
茅ヶ崎——サザンオールスターズ、サーフィン文化——「茅ヶ崎にしかない体験」がある。
「東京の代替」ではなく「独自の価値」——これが「イケてる」の本質です。
では埼玉の都市は——どうでしょうか。
大宮:「東京に出やすい交通の拠点」
浦和:「東京通勤のベッドタウン」
川越:「小江戸という独自の価値がある」——川越は例外的に「イケてる」街になれています。
「東京の代替」として語られる街は——「イケてない」というイメージになりやすい。
埼玉が「イケてない」本当の理由
ここまで分析してきて——埼玉が「イケてない」本当の理由が見えてきました。
理由①「独自のライフスタイルイメージ」が弱い
「埼玉に住んでいます」——これだけでは、ライフスタイルが想像できない。
「大宮に住んでいます」「浦和に住んでいます」——「交通が便利な場所に住んでいる人」というイメージしか生まれない。
理由②「東京の通勤圏」というポジショニングに甘えてきた
「東京に近い」という強みだけで勝負してきた埼玉——「東京がなければ、埼玉の価値はない」というポジションに甘んじてきました。
「東京の代替」ではなく「埼玉にしかない価値」を打ち出せていなかった。
理由③「海がない」コンプレックスを克服できていない
「海がないから、ライフスタイルのイメージが作れない」——この思い込みが、埼玉の「イケてない」イメージを固定化してきました。
でも——海がなくても「イケてる」は作れます。
埼玉が「イケてる」になれる可能性
正直に言います。
埼玉は——「イケてる」になれます。
川越の成功に学ぶ
川越は——「小江戸」というブランドを作ることで、埼玉の中で「イケてる街」になりました。
年間観光客数約700万人——「埼玉にこんなに人が来るのか」という驚きを、川越は実現しています。
川越がやったことを——加須市でも、東埼玉圏でもできます。
アニメ聖地化という「新しいイケてる」
鎌倉の「歴史」、茅ヶ崎の「サーフィン」——これらは20世紀型の「イケてる」です。
21世紀型の「イケてる」——アニメ聖地、クリエイターの街、デジタルノマドの拠点——これらは、埼玉でも作れます。
所沢市のKADOKAWA・ところざわサクラタウン——これは「アニメ・マンガの聖地」として、新しい「イケてる」イメージを作り始めています。
加須市のアニメ聖地化——これが実現すれば、「加須に住んでいます」という言葉が「アニメと自然が好きなライフスタイルを持つ人」というイメージを生み出せます。
神奈川と埼玉——「イケてる」の構造の違い
神奈川の「イケてる」の構造
海×歴史×メディア露出×独自価値——これらが掛け合わさって「イケてる」が生まれています。
埼玉の「イケてない」の構造
海なし×歴史のブランド化不足×メディア露出少×東京の代替ポジション——これらが重なって「イケてない」イメージになっています。
でも——構造がわかれば、変えられます。
海の代わりに渡良瀬遊水地。歴史のブランド化(川越・忍城)。メディア露出(アニメ聖地化)。独自価値(東埼玉ブランド)——これらを意識的に作っていけば、埼玉の「イケてる」は生まれます。
おわりに
神奈川にいながら——埼玉のことを考えていました。
景色を見ながら、「なぜ埼玉にはこれがないのか」ではなく——「埼玉にしかないものは何か」を考えていました。
「イケてる」は——作れます。
神奈川が海と歴史と文化で「イケてる」を作ったように——埼玉は湿地と歴史とアニメと農業で「イケてる」を作れます。
「なぜ埼玉はイケてないのか」ではなく「どうすれば埼玉はイケてるになれるか」——この問いを持ち続けることが、埼玉の未来を変えます。
神奈川から帰ったら——また加須市の未来を考えます。
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オオサワ アツシ/46歳/男
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