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好きなことで生きていくは、本当に可能か

2026/5/5

「好きなことで生きていく」——YouTubeのキャッチコピーとして有名になったこの言葉。

憧れる人も多い。でも——「現実は甘くない」と切り捨てる人も多い。

今日は、どちらでもない答えを正直に話します。

 

「好きなことで生きていく」の現実

結論から言います。

可能です。でも——ほとんどの人が勘違いしています。

「好きなことで生きていく」を実現した人たちを見ると——共通点があります。

「好きなこと"だけ"で生きている」わけではない——という現実です。

 

勘違い①「好きなことだけやればいい」

好きなことで生きている人——例えば人気YouTuber、売れっ子クリエイター、成功した起業家——。

彼らは「好きなこと"だけ"」をやっているわけではありません。

好きなことを核にしながら——嫌いな経理もやる。苦手な営業もやる。面倒くさい人間関係も管理する——。

「好きなことで生きていく」の本質は——「好きなことを仕事の核に置く」ことであって、「嫌いなことを全部排除する」ことではありません。

「好きなこと100%」は幻想です。「好きなこと70%+嫌いなこと30%」——これが現実的な「好きなことで生きていく」の姿です。

 

勘違い②「好きなことはすぐにお金になる」

「好きなことで生きていく」——でも最初からお金になるケースは、ほとんどありません。

好きなことをやり続けて、スキルが上がって、認知が広がって、初めてお金になる——このプロセスには時間がかかります。

ほとんどの人が——この「時間」を過小評価しています。

「やってみたけど、3ヶ月でお金にならなかったから諦めた」——でも成功している人たちの多くは、3年・5年・10年かけてようやく軌道に乗っています。

「好きなことで生きていく」には——時間という「投資」が必要です。

 

勘違い③「好きなことが仕事になると、ずっと楽しい」

これは——最も根深い勘違いです。

好きなことが仕事になると——「やらなければならない」というプレッシャーが生まれます。

締め切りがある。クライアントの要求がある。収益を出さなければならない——「好きだからやる」から「仕事だからやる」に変わる瞬間があります。

「好きだったものが、仕事になったら嫌いになった」——この経験をした人は少なくありません。

でも——これは「好きなことで生きていく」の失敗ではありません。

「好き」と「仕事」の間にある摩擦を乗り越えた人だけが——本当の意味で「好きなことで生きていく」を実現できます。

 

では、本当に「好きなことで生きていく」には何が必要か

①「好き」を解像度高く定義する

「旅行が好き」——これは解像度が低すぎます。

「旅行の中でも、地方の小さな街の商店街を歩くことが好き」——これが解像度の高い「好き」です。

解像度が高いほど——「自分にしかできない仕事」に近づきます。

「加須市の商業空洞化に怒りを感じて、解決策を考えることが好き」——これが私の「好き」の一つです。この解像度の高い「好き」が——ブログという形でアウトプットされています。

②「好き」×「スキル」×「需要」の交差点を探す

好きなだけではダメ。スキルがあるだけでもダメ。需要があるだけでもダメ——。

好き×スキル×需要——この3つが重なる場所が「好きなことで生きていける仕事」です。

例えば——「金融が好き」×「金融業界の経験がある」×「お金の知識を求めている人がいる」——この交差点が、金融系のブログ・コンサルという仕事になります。

③「好き」を小さく始める

「好きなことで生きていく」を、いきなり本業にしようとするから難しくなる。

まず副業として始める。週末だけやってみる。お金にならなくても続ける——「小さく始めて、育てていく」というアプローチが現実的です。

このブログも——「小さく始めた」ものが、79万アクセスまで育ちました。

④「生きていける」の定義を決める

「好きなことで生きていく」——「生きていける」とはいくらあれば良いのか。

月20万円で生きていけるなら——「好きなことで月20万円稼ぐ」はハードルが下がります。月50万円必要なら——ハードルが上がります。

住む場所を変えることで——「生きていける金額」を下げられます。

東京で月50万円必要な生活が——加須市なら月25万円で実現できるかもしれない。

「好きなことで生きていく」の実現可能性は——住む場所でも変わります。

 

46歳の私が思うこと

正直に言います。

私は——「好きなことで生きていく」を、完全に実現できているわけではありません。

一般社団法人の代表理事として本業がある。その傍らでブログを書き、加須市の未来を考え、東埼玉圏の可能性を発信している——。

でも——「加須市を変えたい」「東埼玉圏の可能性を語りたい」という「好き」が、ブログという形でアウトプットされています。

79万アクセス。11,676票——これは「好きなことを続けた結果」として積み上がったものです。

「好きなことで生きていく」は——一夜にして実現するものではありません。好きなことを続けた先に、少しずつ形になっていくものです。

 

「好きなことで生きていく」が難しい時代と、簡単になった時代

かつて——「好きなことで生きていく」は、ほんの一握りの人にしか許されない特権でした。

芸術家、音楽家、作家——「才能がある人だけが、好きなことで生きていける」という時代がありました。

でも今は——インターネット、SNS、YouTube、ブログ——「好き」を発信するプラットフォームが無限にあります。

AGI時代が来れば——さらに可能性が広がります。AIが単純作業を担ってくれれば、人間は「好きなこと」に集中できる時間が増える。

「好きなことで生きていく」は——今の時代が、歴史上最もやりやすい時代です。

 

おわりに

好きなことで生きていくは、本当に可能か——。

可能です。でも——「好きなこと100%」は幻想。「好きなことを核に置いた生き方」が現実です。

「好き」を解像度高く定義する。「好き×スキル×需要」の交差点を探す。小さく始めて育てていく。「生きていける金額」を下げる工夫をする——これらを実践すれば、「好きなことで生きていく」は現実になります。

そして——住む場所を変えることで、「生きていける金額」のハードルを下げられる。

加須市のような郊外で生活コストを下げながら——好きなことに時間とエネルギーを使う。これが「好きなことで生きていく」の、最もコスパが高い選択かもしれません。

「いつかやろう」ではなく——「今日、小さく始める」。それだけで、人生は変わり始めます。

 

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著者

おおさわ あつし

おおさわ あつし

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肩書 一般社団法人日本外国人材振興機構 代表理事/JFRアカデミー(ネパール)校長
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