2026/7/3

「救急隊がコンビニで飲み物を買っていた」
「勤務中に買い物をしていていいのか」
そんな声が、以前は消防本部へ寄せられることが少なくありませんでした。
私自身、救急隊長として現場に立ってきましたが、コンビニや病院の売店で飲み物を買うときは、いつも周囲の目を気にしていました。
「早く買って戻ろう。」
「見られていないだろうか。」
そんなことを考えながら、水分補給をしていたことを今でも覚えています。

もちろん、勤務をさぼっているわけではありません。連続して救急出場が続けば、消防署へ戻る時間もありません。持参した飲み物がなくなれば、その場で補給するしかないのです。
近年は、消防本部による周知も進み、市民の皆さまの理解も広がったことで、こうした苦情は以前より減ってきたように感じます。本当にありがたいことです。
しかし、救急隊も人間です。
真夏の炎天下で、長袖の感染防止衣を着て活動すると、短時間でも大量の汗をかきます。傷病者の搬送や救助活動が長時間に及ぶこともあり、現場では想像以上に体力を消耗します。
実際に私も、酷暑の現場で活動が長引き、隊員が熱中症の症状を訴えた場面を経験しました。

※標準的な救急隊の感染防御の例 (むちゃくちゃ暑いです。)
救急隊員が倒れてしまえば、その先の救急要請に対応することができません。市民の命を守るためにも、救急隊員自身が体調を維持することは、とても重要な任務の一つです。
もしコンビニや病院で救急隊員が飲み物を買っている姿を見かけたら、「ご苦労さまです」と、温かく見守っていただけたらうれしく思います。
その少しの理解が、救急隊員にとって大きな励みになります。そして、そのことが結果として、市民の皆さまへより良い救急サービスにつながると私は信じています。

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ホーム>政党・政治家>原 よしのり (ハラ ヨシノリ)>「水ぐらい飲ませて」――元救急隊長として伝えたいこと