2026/7/2

埼玉県が公表している経済動向調査によると、3月の有効求人倍率は0.98倍でした。
有効求人倍率とは、仕事を探している人1人に対して、何件の求人があるかを示す指標です。
一般的には、1倍を超えると求人の方が多く、1倍を下回ると仕事を探す人の方が多い状態とされています。
そう考えると、一つの疑問が浮かびます。
「求人倍率が1倍を下回っているのに、なぜ『人手不足』と言われるのだろう?」
資料を見ると、県内を就業地として集計した有効求人倍率は1.11倍となっており、集計方法によって数字は異なります。
また、介護や建設など人材不足が続く業種がある一方で、企業全体としては求人を控える動きも見られます。
つまり、「人手不足」という一言では、現在の雇用環境を説明しきれないということです。
今回の資料を読んで改めて感じたのは、統計は数字だけを見ても本当の姿は分からないということです。
求人倍率が0.98倍だから「仕事がない」とも言えませんし、「人手不足だから人が足りない」とも言えません。
数字には必ず背景があります。
企業が求人を減らしたのか。
仕事を探す人が増えたのか。
業種によって状況が違うのか。
こうした背景まで考えて初めて、統計は意味を持ちます。
そして、私が一番考えさせられたのは、この点です。
「人手不足」なのか、それとも「今の賃金や労働条件では人が集まりにくい」のか。
この二つは似ているようで、政策の方向性は大きく変わります。
もし本当に人が足りないのであれば、人材育成や人口減少への対応が必要です。
一方で、賃金や労働条件の問題であれば、価格転嫁や生産性の向上、働き方の見直しなど、別のアプローチが求めら
れます。
「人手不足」という言葉で片付けるのではなく、その背景に何があるのか。
その視点を持つことが、これからの雇用政策や地域経済を考える上で大切なのではないでしょうか。

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ホーム>政党・政治家>原 よしのり (ハラ ヨシノリ)>求人倍率が0.98倍。それでも「人手不足」と言われるのはなぜ?