2026/8/25
こんにちは。
福井市議会議員選挙に挑戦予定の大谷たかまさです。
前回は、全国で取り組まれている「黄色いハンカチ作戦」をご紹介しました。
災害時の安否確認を効率化する、とてもシンプルで効果的な仕組みでした。
今回は、多くの自治会が抱える悩みについて考えてみたいと思います。
それは、「防災訓練をしても、人が集まらない。」という課題です。
■ 防災が大切なことは、誰もが分かっている
「防災は大切ですか?」
そう聞かれれば、多くの人が「大切です」と答えるでしょう。
ところが、実際に防災訓練を開催すると、参加する人は毎年ほとんど同じ顔ぶれです。
自治会役員。
消防団員。
自主防災組織のメンバー。
防災への関心が高い人。
決して悪いことではありません。
しかし、災害が起きたときに地域にいるのは、その人たちだけではありません。
子育て世帯もいます。
若い世代もいます。
仕事が忙しい人もいます。
アパートやマンションに住む人もいます。
本当に地域全体の防災力を高めるには、こうした人たちにも地域との接点を持ってもらうことが必要です。
■ 「防災」だけでは人は動かない
ここで大切なのは、人は「防災」という目的だけでは、なかなか行動しないということです。
忙しい休日。
子どもの習い事。
家族との時間。
買い物。
やることはたくさんあります。
その中で、「防災訓練があります」と言われても、優先順位は高くなりにくいのが現実です。
これは、防災への意識が低いからではありません。
日常生活の中で、防災より優先しなければならないことが多いというだけなのです。
■ 地域行事は、防災の入り口になる
だから私は、防災だけを目的に人を集めるのではなく、地域行事を防災の入り口にすることが大切だと思っています。
例えば、
夏祭り。
運動会。
ラジオ体操。
公園清掃。
餅つき大会。
こうした行事は、「地域の人と楽しい時間を過ごしたい」という気持ちで参加できます。
そこで顔見知りが増えれば、結果として地域の防災力も高まります。
つまり、防災は目的ではなく、地域活動の「結果」として育っていくものなのです。
■ 「楽しさ」を失ってはいけない
一方で、防災を意識し過ぎると、地域行事が窮屈になってしまうことがあります。
祭りなのに、防災講話が長い。
運動会なのに、訓練ばかり。
子ども向けイベントなのに、大人向けの話が中心。
これでは、「また来たい」と思ってもらえません。
大切なのは、行事の楽しさを守ることです。
例えば、祭りで防災倉庫を自由に見学できるようにする。
運動会でバケツリレーを一種目だけ取り入れる。
炊き出し訓練を、みんなで食べる食事会にする。
子どもたちと地域の危険箇所を歩いて探してみる。
防災を主役にするのではなく、地域行事の中へ自然に取り入れる。
そのくらいが、ちょうどいいのではないでしょうか。
■ 「知り合い」が増えることが最大の成果
私は自治会活動をしていて思うのですが、地域行事の成功は、参加人数だけでは測れません。
「あの人と初めて話した。」
「近所に同じ年頃の子どもがいることを知った。」
「困ったら相談できそうな人ができた。」
こうした小さなつながりが増えることこそ、本当の成果ではないでしょうか。
災害時には、その「知り合い」が助け合いにつながります。
つまり、防災訓練で最も大切なのは、知識を覚えることだけではなく、地域に知り合いを増やすことなのです。
■ 福井市でも地域の力を生かしたい
私は、これからの地域コミュニティは、「防災のために集まる」のではなく、「地域を楽しむことで、防災にも強くなる」という発想へ少しずつ変わっていくことが大切だと考えています。
地域活動は、決して負担だけのものではありません。
子どもたちが楽しみ、大人同士が交流し、高齢者が生きがいを感じる。
そんな地域は、自然と災害にも強くなります。
防災とは、特別な一日をつくることではありません。
何気ない日常のつながりを、一つひとつ積み重ねていくことなのだと思います。
次回は、「自治会の負担を減らせば、参加する人は増える」というテーマで、担い手不足を解決するための全国の事例をご紹介します。
本日もよろしくお願いいたします。
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ホーム>政党・政治家>大谷 たかまさ (オオタニ タカマサ)>防災訓練に人が集まらない理由――地域行事を防災につなげるという発想