2026/8/21
こんにちは。
福井市議会議員選挙に挑戦予定の大谷たかまさです。
私は福井市消防局で14年間勤務し、火災や救急、救助、災害対応の現場に携わってきました。
現在は、地元自治会の副会長として地域活動にも参加しています。
消防職員として災害現場を見てきた経験と、自治会活動を通じて感じることがあります。
それは、災害時に本当に命を守るのは、近所の人とのつながりだということです。
今回は、その理由についてお話しします。
■ 災害が起きた直後、最初に助けるのは誰か
大きな地震や水害が発生した直後、消防や警察、自衛隊がすぐに全ての現場へ駆け付けられるわけではありません。
道路が寸断されることもあります。
119番通報が殺到することもあります。
消防車や救急車が到着するまでに時間がかかることもあります。
その間に最初に助けるのは誰でしょうか。
それは、家族であり、近所の人です。
阪神・淡路大震災では、多くの人が家族や近隣住民によって救出されたことが報告されています。
この事実は、「地域の助け合い」が決して理想論ではなく、防災の現実であることを示しています。
■ 防災資機材だけでは命は守れない
自治会には、防災倉庫や発電機、担架、簡易トイレなどが整備されている地域もあります。
もちろん、とても大切な備えです。
しかし、それだけでは十分ではありません。
誰が倉庫の鍵を持っているのか。
発電機を使える人は誰か。
高齢で避難に支援が必要な人はどこに住んでいるのか。
看護師や介護職、建設業など、専門的な知識や技術を持った人は地域にいるのか。
こうしたことを知っている人が誰もいなければ、十分に力を発揮することはできません。
つまり、防災資機材を生かすのは「人」と「人とのつながり」なのです。
■ 「顔が分かる」という安心感
最近は、近所に住んでいても名前を知らない、話したことがないということも珍しくありません。
それ自体が悪いことではありません。
ライフスタイルが多様化し、働き方も変わった今では、ごく自然なことです。
しかし、災害時には少し状況が変わります。
「あのお宅には一人暮らしのおばあちゃんがいた。」
「あの家には小さな子どもがいる。」
「あの人は電気工事の仕事をしている。」
そんなことを知っているだけで、助け合いは格段にしやすくなります。
名前まで知らなくても構いません。
「顔を見れば分かる。」
その関係が、地域の安心につながります。
■ 地域コミュニティは、防災のためにあるわけではない
ここで一つ、大切なことがあります。
自治会や地域コミュニティは、防災だけのために存在しているわけではありません。
お祭りがあります。
運動会があります。
清掃活動があります。
子ども会があります。
ラジオ体操があります。
こうした活動は、一見すると防災とは関係がないように見えます。
しかし実は、それらを通じて地域の人が顔を合わせ、「知り合い」になっていくことが、結果として災害時の助け合いにつながっています。
つまり、防災とは特別な活動ではなく、日常の地域活動の延長線上にあるものなのです。
■ 防災力とは「知り合いの数」でもある
防災というと、
備蓄を増やす。
避難所を整備する。
防災訓練を行う。
こうしたことに目が向きがちです。
もちろん、どれも必要です。
しかし私は、それと同じくらい大切なのが、「地域に知り合いが何人いるか」だと思っています。
困ったときに声を掛けられる人がいる。
困っている人に気付ける人がいる。
その関係は、お金では買えません。
だからこそ、地域コミュニティは「最大の防災インフラ」なのです。
■ 福井市でも考えていきたいこと
人口減少や高齢化が進む中で、自治会の担い手不足が課題となっています。
一方で、防災の重要性はこれまで以上に高まっています。
私は、この二つは別々の問題ではないと考えています。
地域コミュニティを活性化することは、防災力を高めることでもあります。
そして、防災という視点から地域コミュニティの価値を改めて見つめ直すことが、これからの福井市には必要ではないでしょうか。
次回は、阪神・淡路大震災の教訓から生まれた、神戸市の「防災福祉コミュニティ」の取組をご紹介します。
防災と福祉を一体で考えるこの仕組みには、福井市でも参考になる多くのヒントがあります。
本日もよろしくお願いいたします。
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ホーム>政党・政治家>大谷 たかまさ (オオタニ タカマサ)>なぜ「近所の顔が分かる地域」は災害に強いのか――地域コミュニティは最大の防災インフラ