2026/5/23
皆さま、こんにちは
参政党 東海市議会議員の
山内りょうへい です
『宣戦の大詔』 (せんせんのたいしょう)
徳富蘇峰 著
本書は、対米英への宣戦布告の勅書を、
著者である徳富蘇峰が謹解したものです。
※勅書・・・天皇の御文書
※謹解・・・天皇などの御文書に注釈を加えること
徳富蘇峰はその95年の生涯で300冊超の著書を刊行し、
著作言論活動のために73,000冊超の本を収集した、
読み書きの程度、破格・猛烈な人物です。
本書によれば、
昭和16年12月8日の大戦の「詔書」について、
その原案は政府の内閣書記官長による素案を
内閣嘱託漢学者:川田瑞穂と
宮内省御用係:吉田増蔵が修正のうえ
東條内閣の依頼で徳富蘇峰自身の校閲を経て公表されています。
徳富蘇峰は戦後GHQによりA級戦犯容疑者に指名され
公職追放された経緯もあります(その後解除されています)。
巻末の杉原志啓 氏の解説も大変勉強になりました。
歴史教育や年表をさらっただけでは見えてこない
先人の経緯を掴むための一冊だと感じました。
本書は"謹解"という趣旨こそあれど、
徳富蘇峰の日本論と大戦に至るまでの
歴史的経緯をまとめたものといえます。
蘇峰によれば、
たとえば西洋社会では個人を本位とした
個人の集合体としての国家が形成されており、
中国では個人ではなく家族を本位とした国だといいます。
一方で日本は、個人も家族もあるが中心には
「皇室」がある点が他国との特異性だといい、
それこそが日本の「國體(国体:こくたい)」に他ならないといいます。
大東亜戦争にいたるまでの歴史的経緯についても、
有史以来の日本の対外政策の歴史を時系列的に
詳述しています。
蘇峰が強調している点は、
「日本の攘夷というものは排外とは異なり、
外国の勢力を以って、日本を侵略し、國體を冒涜し、国権を蹂躙し、
国民の利益・福祉を阻害するものに対しては、これを掃討する意味である」
という点です。
先の大戦はあくまで日本の「自存」「自衛」「自尊」のための闘いだと主張
しているものです。
私たちは今、意識的・無意識的かに関わらず、
かつて西洋に圧迫されていたところに必死に抵抗した歴史を
忘れ(させられ)、戦後の平和や経済活動を諸外国に頼み行っては
いないでしょうか?
その忘れ(させられ)てしまった歴史を學び直す点で、
価値のある著書であると、
私は思います。
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