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ペット政策──ペットも家族、災害から守る

2026/5/14

災害の夜、あなたは、大切なワンちゃんを置いていけますか?

想像してください。

夜中、巨大地震が来ました。家は半壊。家族は無事。

急いで避難所に向かおうとしたとき、足元に、震えている我が家の犬がいます。

あなたは、その子を、置いていけますか?

私には、できません。

そして、多くの飼い主さんも、できないはずです。

 

環境省も「同行避難」を、はっきり推奨している

これは、感情の話だけではありません。

環境省は、2013年に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を公表して以来、一貫して「同行避難」を推奨しています。

「災害時には、ペットと一緒に避難(同行避難)できるよう、日頃からキャリーバッグやケージに入ることなどに慣れさせておくことも必要です」(環境省ホームページより)

つまり、ペット同行避難は、国の方針として推奨されている、れっきとした政策です。

「ペットなんて贅沢品」ではありません。「災害弱者の家族の一員」として、ちゃんと公的支援の対象にすべき存在なのです。

 

過去の災害で、繰り返された悲劇

東日本大震災、熊本地震、能登半島地震。

これらの過去の災害で、ペットを巡って繰り返された悲劇があります。

  • 避難所がペット受け入れ不可だったため、飼い主さんがペットを置いて避難できず、半壊の家に戻って亡くなった
  • 車中泊を続けて、エコノミークラス症候群で命を落とした飼い主さん
  • 「迷惑になる」と思い込んで、ペットを車内に残し、自分も健康を壊した方
  • 災害後、家から脱走したペットが野生化し、地域で問題になったケース

これらは、「避難所のルールが整っていなかった」だけで、起きてしまった悲劇です。

逆に言えば、ルールさえ整えれば、防げる悲劇でもあります。

 

立川市の現状──まだ「明文化」が十分ではない

立川市は、「立川市防災ハンドブック」(2022年発行)に「ペット対策」のページを設けています。これは、評価できます。

ただ、市川市や江戸川区などの先進自治体と比べると、明確な差があります。

  • 市川市:全ての市立小中学校でペット「同行避難」を認め、ルールを明文化。「同伴避難所」の開設準備も推進
  • 江戸川区:「避難所でのペット飼育ルール」チラシを公式に作成・配布
  • 北区:避難所運営本部によるペット受入スペースの決定方針、犬・猫等の受入条件を明文化

立川市も、「同行避難」自体は否定していません。

でも、すべての指定避難所でのゾーニング、受入条件の明文化、防災訓練でのペット同行避難の組み込み、備蓄品の整備──これらは、まだ十分に整理されていません。

立川は「防災都市」を掲げています。立川広域防災基地のある立川が、ペット同行避難でも多摩地区のモデルになるべきです。

 

私が、政治活動を通じて訴えたいこと

1.全避難所でのペット同行避難ルールの明文化

  • 各指定避難所のペット用ゾーニングを事前に決定・公表
  • 受け入れ可能なペットの種類(犬・猫・小鳥・小型げっ歯類等)を明確化
  • 予防接種、ケージ、しつけなどの受入条件を市民に事前周知
  • アレルギーをお持ちの方、ペットが苦手な方への配慮も同時にルール化

2.避難所でのペット用備蓄

  • 各避難所に、犬・猫用フードと水を最低3日分備蓄
  • 折りたたみケージ、サークル、リード、トイレシートを常備
  • 市内の動物病院、トリミングサロンとの災害時連携協定
  • 避難所のペットゾーン(屋根のある半屋外スペース)の整備

3.年次防災訓練でのペット同行避難の実施

  • 年に一度の防災訓練に、必ず「ペット同行避難の訓練」を組み込む
  • 飼い主と避難所運営者、近隣住民が一緒に練習する場を作る
  • 「やったことがないこと」は、本番ではできない。だからこそ、平時の訓練が命を救う

 

災害だけじゃない、ペットと暮らせる立川を

ペット政策は、災害対応だけにとどまりません。

災害時のルールを整えるなら、平時のペット政策も、もう一歩進めるべきです。

具体的に、私が訴えたいこと。

  • 市内のドッグランの拡充(小規模でも、いくつかの地域に分散して整備)
  • ペット同伴OK施設マップを市公式アプリで地図化(カフェ、商店、公園)
  • 飼い主向けの相談窓口(しつけ、健康、看取り、ペットロスケアまで)
  • 高齢者のひとり暮らしでペットを飼っている方への、地域包括ケアの中での見守り体制

ドッグランは、本当に多くの飼い主さんが切望しているものです。

子どもが公園で遊ぶのと同じように、犬を自由に走らせられる場所が、近所にあること。

これは、ペットを家族として迎えたご家庭の、毎日の暮らしの質を、根本から変えます。

ペットも、立川市民です。

そう胸を張って言える街に、立川を変えたい。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

皆さんの声を、ぜひ私に届けてください。

矢田一久(やた かずひさ)

立川で政治活動を続けています

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