2026/8/9
こんにちは。井坂ともやです。
先日、常陸太田の伝統工芸品「河合の箒」の材料となる、箒草の収穫をお手伝いしてきました!
実際に自分の手で収穫から脱穀まで体験してみると、一つの箒ができるまでに、たくさんの手間と時間がかかっていることがよく分かりました。
そして同時に、
「地域に100年以上受け継がれてきたものを、どうすれば次の世代に残していけるのだろう?」
と考えるきっかけにもなりました。
河合の箒は、常陸太田市下河合町で昔から手仕事によって作られてきた箒です。
農閑期を利用した副業として生まれ、地域の中で受け継がれ、発展してきたそうです。
しかし近年では、後継者や作り手が減少しているとのこと。
現在は、ワークショップやイベントなどを通じて、この伝統を次の世代へ残していくための取り組みが行われています。
今回は、市内の中学生のサッカーチームが箒草の収穫をお手伝いするということで、私もそのサポートをしながら、一緒に作業をさせていただきました。
最初は、箒の材料となる「ホウキモロコシ」の収穫です。
「モロコシ」と名前につく通り、見た目はトウモロコシにもよく似ています。
ただ、とにかく背が高い!
大きなものは2メートル以上にまで伸びていました。
茎がしっかり伸び、穂が外に出ているものを見つけて、一つひとつ折って収穫していきます。
これが、きれいに「ポキッ」と折れると気持ちがいい!夢中になって収穫しました。

収穫を終えると、次は脱穀です。
長さを揃えたホウキモロコシを脱穀機にかけ、穂についている実を落としていきます。
機械にかなり強い力で引っ張られるのですが、一瞬にしてきれいに実が取れていく様子には、なんともいえない爽快感がありました。
そして、作業はこれで終わりではありません。
このあと釜で茹で、天日干しをして、冬まで保管。
実際に箒を編むときには、前の日から水につけ、柔らかくしてから使うそうです。
一つの箒を作るまでに、これだけの工程があるとは知りませんでした。
冬には、今回参加したみんなで実際に箒を編む作業も教えていただけるとのこと。
今から楽しみです!

河合の箒は、100年以上にわたって地域で受け継がれてきたといいます。
実際に使っている方からは、「丈夫で長持ちする」という声もあるといいます。
ですが、どれだけ良いものであっても、作る人、技術を受け継ぐ人がいなくなってしまえば、いつか途絶えてしまいます。
今回の体験を通じて、
「どうすれば、この技術を持続可能な形で次の世代につないでいけるのだろうか?行政として後押しできることなないか?」
と考えました。
もちろん、私は今回初めて収穫を体験したばかりです。
実際に継承に取り組んでいる皆さんがこれまでどのような工夫をされ、どのような課題を抱えているのか、もっと勉強しなければなりません。
そのうえで、今回の体験を通して、いくつか素人なりにアイデアが浮かびました。
たとえば、
・ふるさと納税などを活用した認知度の向上
市外の方にも河合の箒を知ってもらい、実際に手に取っていただくきっかけを増やせないか。
・観光と組み合わせた体験型ワークショップ
すでにイベント等でミニ箒づくりなどのワークショップは実施されているとのこと。こうした取り組みを定期的に開催し、「常陸太田に来たら河合の箒づくりを体験できる」という名物ワークショップに育てられないかと思います。旅の思い出として楽しんでもらうだけでなく、体験を通して河合の箒を知り、実際の商品の購入につなげる。そんなステップアップができたら、いいなと思いました。
もちろん、どれも思いつきの段階で、実現可能性や、実際に作っている方々の思いを踏まえて考えていく必要があります。
ただ、一つ大切だと感じたのは、
「伝統だから、善意やボランティアだけで守っていく」のではなく、「価値のあるものだからこそ、その価値に見合った対価が生まれ、次の担い手につながっていく仕組みをつくる」という視点です。
作り手にとっても、買う人にとっても、地域にとっても価値がある。
そんな持続可能な形をつくることができれば、100年以上続いてきた河合の箒を、さらにその先の100年へつないでいけるのではないでしょうか。
いろいろとアイデアを書きましたが、まずは私自身がもっと河合の箒について知るところから。
今回、収穫と脱穀を経験させていただきました。
次は冬の箒づくりにも参加し、一つひとつの工程を自分で経験してみたいと思います。
そして、できることなら私自身も少しずつ技術を教えていただきたい。
「どう残すべきか」と外から言うだけではなく、まず自分でやってみる。
そこから見えてくることも、きっとあると思います。

皆さんは、地域の伝統工芸や技術を次の世代へ残していくために、どんな方法があると思いますか?
「こんな事例があるよ」
「こんな売り方はどう?」
「こういう体験があったら参加してみたい!」
など、ぜひ皆さんのアイデアを教えてください。
感想はもちろん、ワークショップや地域のイベントへのお誘いも大歓迎です!
これからも、実際に地域へ足を運び、自分の目で見て、自分の手で体験しながら、常陸太田について一つひとつ学んでいきたいと思います。
📩: isaka.hitachiota@gmail.com
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/NrxfN7jTu8tjkKJ4A
最後までお読みいただきありがとうございました。
井坂ともや
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