選挙ドットコム

井手 きよかず ブログ

【視察報告】子どもたちの命を守る「食」の現場へ。西部学校給食センター

2026/5/8

皆様、こんにちは。唐津市議会議員の井手きよかずです。

本日、私が所属する会派「新風唐津」のメンバー5名、そして唐津市の保護者6名の皆様とともに、「唐津市西部学校給食センター」へ視察に行ってまいりました。

今回の視察には教育部長をはじめとする市当局の方々にもご同席いただき、現場で日々子どもたちの食を支える栄養教諭の前田先生から、その舞台裏と切実な現状についてお話を伺いました。また、説明会の後には実際に子どもたちが食べている給食の試食もさせていただきました。

*これは私の分で大盛です(笑)

私自身、4人の子を持つ親であり、現在進行形で小中学校に通う子どもを育てる当事者でもあります。

本日は、親の目線、そして議員の目線で感じた「給食の真実」を詳しくご報告いたします。


1. 「安全」がすべてに優先される。約5,000名の命を預かる重み

センターに足を踏み入れてまず感じたのは、徹底した衛生管理の厳しさです。 

現在、給食センターは民間の「HACCP(ハサップ)」に基づいた国の厳しい基準に則って運営されています。

その背景には、約30年前に大阪府堺市で発生した「O-157集団食中毒事件」という悲しい教訓があります。 「子どもの命を守るために、何かあったら絶対にいけない」 前田教諭の言葉には、約5,000名という膨大な数の子どもたちの命を預かっているという、並々ならぬ覚悟が滲んでいました。

現場の工夫と「20%のゆとり」

現在、センターは約35名の作業員(正職員は約17名、その他短時間勤務の方々)で回しています。驚いたのは、献立作成の考え方です。 あえて「人力100%」のフル稼働で計画を立てるのではなく、「80%程度の作業効率」で余裕を持って献立を作成しているといいます。

これは決して手を抜いているわけではありません。 「もし100%の力で回していたら、不測の事態が起きた時に対応ができない」 余裕を持つことで、安全性と確実性を担保しているのです。

また、巨大な釜が並ぶ調理場では、配送時間の違いに合わせて、同じメニューでも少しずつ時間をずらして調理するなど、細やかな配慮がなされていました。図面で示された「汚染エリア」の厳格な区別など、目に見えない努力が「当たり前の安全」を支えています。


2. アレルギー対応と「栄養教諭」が直面する壁

アレルギー対策についても、専用の別室を設けて徹底されていました。 卵や小麦など、除去食が必要な児童・生徒数は、時として約100名にのぼることもあるそうです。一歩間違えれば命に関わる問題だけに、現場の緊張感は相当なものです。

しかし、その現場を支える体制には課題も山積しています。 現在、西部センターでは栄養士3名で約4,500名の給食を管理しています。 国の基準では「栄養士1人につき1,500人」とされていますが、現実は非常に厳しいものです。

前田教諭からは、「栄養教諭の加配(増員)」を切実な要望として伺いました。

本来の献立作成だけでなく、業務が多岐にわたっていること。

学校現場からの要望への細かな対応。

佐賀県において、ここ3年ほど栄養教諭の採用試験が行われていない現状。

どれだけ現場に情熱があっても、マンパワーが不足すればいつか限界がきます。

これは市として、そして県に対して強く働きかけていくべき重要な課題であると痛感しました。


3. 唐津市の決断。完全無償化の継続とコストの現実

唐津市では、子育て世帯の負担を軽減するため、令和7年度2学期から小中学校の給食費を完全無償化しました。令和8年度以降も、国の交付金を活用しつつ、不足分は市が全額負担する形で継続します。

【給食1食あたりの単価】

小学生:301円(保護者負担:0円)

中学生:362円(保護者負担:0円)

昨今の食材費高騰により、質と量を維持するためのコストは上がっていますが、その増額分も市が負担しています。

 現在は「センター方式」を採用することで、一括管理による衛生向上とコスト削減を図っていますが、一方で配送に時間がかかる(一番遠い肥前町まで30〜40分)といったデメリットもあります。それぞれの特性を理解した上で、最善の提供体制を追求し続けなければなりません。


4. 「時間が足りない」――家庭と一緒に考えたい食育の課題

今回、もう一つの深刻な課題として浮き彫りになったのが、「食事時間の不足」です。

小学校で約45分、中学校で35〜45分という給食時間の枠がありますが、準備や片付けを差し引くと、実際に食べている時間はわずか15〜20分程度。 「味わって食べられない」「急いで無理やり詰め込む」という子どもたちの悩みは、心身の健康を考える上で無視できません。

学校現場では、

配膳の効率化

準備ができた児童からの先行「いただきます」 といった工夫もなされています。

しかし、これは学校だけの問題ではありません。 私たち親ができることもたくさんあります。

我が子が時間内に食べられる「適正量」を知ること。(無理な完食を強要せず、先生に相談して調整してもらう)

家庭での食事習慣を見直すこと。(テレビやスマホを見ながらの「ダラダラ食べ」を控え、時間を意識して食べる練習をする)


最後に

今日いただいた給食は、本当におもった以上においしく、栄養教諭や調理員の皆様の愛情が詰まった味がしました。 

また、給食センターの不測の事態に備えて各校に1食は「救給カレー」を常備しているというお話も伺い、そのリスク管理の徹底ぶりに頭が下がる思いでした。

現場の皆様は、本当に一生懸命頑張っておられます。 私も議員として、栄養教諭の体制強化や環境改善に全力を尽くしますが、同時に一人の親として、家庭でできる協力をしっかり行っていきたいと強く思いました。

そして、何より佐賀県と教育員会への要望よりも各学校のPTAを通して食べる時間の確保など校長先生に交渉したほうがまずは一番の解決になるのではないかと思います。

子どもたちの「美味しい!」という笑顔と、その裏側にある「安全」を守るために。

 これからも唐津の給食の未来を、皆様と一緒に考えてまいります。

 

*久しぶりに牛乳飲んでたりかぶりました、、、、、


唐津市議会議員 井手 清和

この記事をシェアする

著者

井手 きよかず

井手 きよかず

選挙 唐津市議会議員選挙 (2029/02/05) - 票
選挙区

唐津市議会議員選挙

肩書 42歳 4男児の父 農業・個人事業主
党派・会派 無所属
その他

井手 きよかずさんの最新ブログ

井手 きよかず

イデ キヨカズ/43歳/男

井手 きよかず

井手 きよかず トップページへ

寄付して応援する

「井手 きよかず」をご支援いただける方は、是非個人献金をお願い申し上げます。
※選挙ドットコム会員登録(無料)が必要です。

月別

ホーム政党・政治家井手 きよかず (イデ キヨカズ)【視察報告】子どもたちの命を守る「食」の現場へ。西部学校給食センター

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode