2026/2/24
こんにちは!唐津市議会議員の井手清和です。
昨日、私は非常に濃密で、かつ胸が締め付けられるような、しかし希望の光も感じる一日を過ごしました。
午前中は、唐津市議会新風唐津の青木代表のご紹介で不登校のお子さんを持つ保護者の方と支援者の方と小学校の先生からの陳情をお聞きし、午後は現在クラウドファンディングに挑戦されている、不登校の子どもたちのための拠点を作り出そうとされているところを訪問しました。また、先日唐津市青少年育成協議会で訪問した福岡県立福岡学園(児童自立支援施設)での学びも含め、今、私たちの足元で起きている「教育の危機」と「新しい希望」について、ありのままを綴りたいと思います。

唐津市の令和6年度のデータを見て、私は愕然としました。
不登校児童生徒数は、小学生141人、中学生212人、合計353人に上ります。
これは単なる数字ではありません。353通りの葛藤があり、353世帯の家族が不安な夜を過ごしているということです。

特に深刻なのは、既存の支援制度と実態の「乖離」です。
市の教育支援センター「スマイル」の利用者は、全体でわずか24人。
利用率はわずか6.8%に留まっています。なぜ、残りの9割以上の子どもたちは公的な支援に繋がっていないのでしょうか。
陳情の中で見えてきたのは、「制度の硬直化」です。 現在、支援級に在籍している児童生徒は「スマイル」を利用できないという制約があります。発達特性(ADHDやASDなど)を持ち、学校のシステムに馴染めずに苦しんでいる子こそ支援が必要なのに、その入り口が閉ざされている。
これでは唐津市教育大綱の基本指針の1つである【魅力ある学校づくりと誰一人取り残さない支援】というスローガンが泣いてしまいます。

この問題は、子どもたちだけの問題ではありません。現場で踏ん張っている先生方もまた、限界を迎えています。 不登校が増えれば、家庭との連絡や個別対応の負担が増えます。しかし、教員不足により一人ひとりの先生にかかる業務量は爆発的に増加しており、精神疾患による休職や退職を選ぶ先生が後を絶ちません。

先生に余裕がなくなれば、教室内の多様な特性を持つ子どもたちへの配慮はどうしても後回しになります。「画一的な教育」に馴染めない子どもたちが、結果として自信を失い、不登校へと繋がっていく。この「教育現場の負の連鎖」をどこかで断ち切らなければなりません。
先日訪問した、福岡県那珂川市にある児童自立支援施設「福岡学園」でも、衝撃的なお話を聞きました。
かつては「暴走行為」や「違法行為」といった、いわゆる非行少年が主だった入所者の顔ぶれが、近年大きく変わってきているというのです。

現在の入所理由の多くは、虐待、家庭環境の悪化、そして発達障がいに伴う適応困難です。 「悪いことをしたから入る場所」から、「社会の中で適切なケアを受けられず、居場所を失った子どもたちが最後に辿り着く場所」へと変容しています。
これは、従来の「厳しく指導する」というアプローチだけでは解決できない問題です。彼らに必要なのは、傷ついた心を癒やす「安心・安全」であり、一人ひとりの特性に合わせた「伴侶としての支援」なのです。

そんな中、午後に訪問した『SANDlab KARATSU(サンドラボ・カラツ)』のプロジェクトには、大きな希望を感じました。一般社団法人InnoDropsの小野塚ちとせさん、Teacher Teacherの小野晴香さんたちが進めている、古民家再生による新しい拠点作りです。
ここは単なる「不登校支援施設」ではありません。
「砂場(SAND)」のような実験場: 失敗しても何度でも作り直せる、公園の砂場のような自由な学び。
0→1を創る力: 3DプリンターやPCを使い、子どもたちが自分の好奇心で「ビジネス」や「ものづくり」に挑戦する。
中継地点: 学校に行けない子が、まず一歩外に出るための「家でも学校でもない第三の居場所」。

かつて離島の子どもたちの「下宿所」だった古民家が、今、不登校の子どもたちの「未来への滑走路」として生まれ変わろうとしています。ここでは、大人が教えるのではなく、大人も子どももフラットに「挑戦」を共有します。この「ワクワクする空気感」こそが、自己肯定感を失った子どもたちにとって最大の特効薬になるはずです。
色々聞きましたが、本当に行政ともつなげれば大きな課題解決になると思いました。
不登校は、決して「問題行動」ではありません。
今の教育システムという「型」に、子どもたちの溢れる個性が収まりきらなくなっている、という社会へのメッセージです。
予測不能な未来を生きる子どもたちに必要なのは、テストの点数以上に、「自分は自分のままでいい」「何かを創り出せる力がある」という確信です。
午後に見た『SANDlab KARATSU』のDIYの現場には、目を輝かせる若者たちがいました。
午前中の陳情で涙んだ感じのお母さんが求めていたのは、こうした「温かい居場所」との繋がりです。
行政、学校、民間団体、そして地域住民。
今こそ、それぞれの壁を越えて手を取り合いましょう。唐津の子どもたちが、誰一人取り残されることなく、自分の好奇心を爆発させて生きていける街にするために。
皆様、ぜひ現在実施されているクラウドファンディングや、地域の支援活動に目を向けてみてください。一人ひとりの関心が、子どもたちの明日を変える一歩になります。
私も、政治の場からこの声を届け続け、制度を変えるために全力で走り続けます。
現在、唐津の古民家を再生し、子どもたちの挑戦を支える拠点を作るプロジェクトが進行中です。彼らの熱い想いをぜひ一度ご覧ください。 SANDlab KARATSU クラウドファンディング詳細はこちら

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