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【視察報告】「認知症フレンドリー」と「選ばれるまちづくり」の最前線へ ―福岡市・糸島市を訪問して

2026/4/17

皆さんこんにちは! 

唐津市議会議員の井手きよかずです。

昨日は、唐津市議会会派「新風唐津」にて、福岡市および糸島市へ行政視察に伺いました。 

人口減少や高齢化といった課題は、私たち唐津市にとっても喫緊のテーマです。

今回は「認知症になっても住み慣れた地域で暮らせる町の在り方」と「移住者等を増やすための環境整備とPR」という、二つの極めて重要な観点から、先進的な取り組みを学んでまいりました。

■福岡市認知症フレンドリーセンター:共生社会のモデルケース

まず訪問したのは「福岡市認知症フレンドリーセンター」です。

福岡市は「認知症になっても住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまち」を目指し、全国に先駆けて先進的な施策を展開されています。

■ユマニチュード®の普及と「認知症基本法」

福岡市では、認知症ケアのコミュニケーション技法である「ユマニチュード」を全小中学校や公民館で一斉講座として実施するなど、徹底した啓発を行っています。

驚かされたのは、自治体として唯一「国境なきユマニチュード憲章」に署名し、推進本部を創設するほどの熱量です。 

実際に施設で体験させていただいた「認知症疑似体験」では、視野の狭さや、背後からの接触がいかに恐怖を生むかを肌で感じました。

視野は高さ約1.2m程度しかないという現実は、私たちが日頃、いかに無意識に認知症の方を追い詰めてしまっているかを突きつけられる思いでした。

しゃがんで目線を合わせ、優しく声をかける。この基本が、いかに重要であるかを再認識いたしました。

■誰もが輝く「認知症フレンドリーシティ」

福岡市の素晴らしい点は、認知症の方を「保護の対象」だけでなく「顧客」や「従業員」「地域の一員」と捉えていることです。

認知症デザイン: トイレや公共施設に、コントラストの効いた分かりやすいピクトグラムを採用し、誰もが迷わない環境を整備。

オレンジパートナーズ: 120もの企業・団体が協働し、認知症の方の知見を製品開発に活かす取り組み。

オレンジ人材バンク: 認知症の方自身が、ピアサポートやイベント受付などで社会参加できる仕組み。

「認知症になったら終わり」ではなく、「認知症とともに、できること・やりたいことを続けていく」。

産学官民が一体となった「オーレ福岡」の空気感は、唐津市にとっても今後の福祉施策の強力なヒントになると確信しました。

 

また、唐津市の新市民会館や、既存の公共施設でもピクトグラム等は予算もそれほどかからないので、すぐにでも取り入れられると思います。

■こちらが同じ建物の3Fです。

■こちらが2階の今回訪れた施設です。

トイレの導線がかなりわかりやすいですね。

福岡市のHPからかなり勉強できますので下記をぜひともクリックしてみてください。

福岡市フレンドリーセンター

② 糸島市:移住者が選ぶ「住みたいまち」の仕組み

午後からは糸島市役所へ。

糸島市は、その豊かな自然と都市部へのアクセスの良さから、近年「移住先」として爆発的な人気を誇るまちです。

しかし、そこには単なる「偶然」や「自然の力」だけでなく、行政の緻密で寄り添った政策が隠されていました。

■数字に表れる「社会増」の力

糸島市は出生数こそ地方都市の平均的な数字ですが、福岡市西区・早良区などからの転入を中心に、社会増で人口を維持・増加させています。特に特筆すべきは、単なる補助金のバラマキではなく、「移住者と既存住民の双方に寄り添う政策」です。

■「糸島生活」を支える多角的なアプローチ

糸島市のPRと環境整備で特に感銘を受けたのは以下の点です。

空き家バンクの成約率の高さ: 登録だけでなく、宅建業者と連携し、特定空き家になる前の活用手段として非常に機能しています。

地域コーディネーターの配置: 市内の校区に配置されたコーディネーターが、買い物場所から地域行事まで「リアルな生活情報」を移住希望者に提供しています。

戸建て住宅ニーズバンク: 「物件を探している人」が希望を発信し、所有者がそれに応えるという逆転の発想。オーナー相談会なども含め、きめ細かなマッチングがなされています。

オンライン相談の活用: 相談の3割がオンラインという現代的なアプローチで、移住のハードルを下げています。

「移住促進」とは、単に人を呼ぶことではありません。そのまちの伝統やコミュニティを大切にしつつ、新しい風をどう調和させるか。糸島市は、まさにその「心地よい距離感」を、移住者と住民が一緒に作っているまちでした。

■唐津市への還元を目指して

今回の視察を通じて強く感じたのは、「行政の旗振り」と「市民の当事者意識」の掛け合わせの重要性です。

 福岡市の認知症対策における「デザインの力」や、糸島市の「官民連携によるマッチング力」は、唐津市でも取り組めること、あるいは工夫次第でより良くできることが多くあります。

特に、認知症ケアにおける「視野の狭さを理解し、こちらから目線を合わせて話しかける」という体験は、福祉だけでなく、私たちが市民の方と対話する際にも通じる大切な姿勢です。また、糸島市のように、移住者や空き家所有者に「寄り添う」姿勢を、唐津の地域づくりにも積極的に取り入れていきたいと考えます。

今回の視察で得た多くの知見と、現場の熱量。これらを新風唐津のメンバーでしっかりと議論し、唐津市の未来のための提言として結実させてまいります。

最後になりましたが、視察を受け入れてくださった福岡市、糸島市の担当課の皆様、誠にありがとうございました。

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著者

井手 きよかず

井手 きよかず

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肩書 42歳 4男児の父 農業・個人事業主
党派・会派 無所属
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