2024/7/12
社会福祉士の資格を取得するまで
こんばんは、東京都議会議員(品川区選出)の、しのはらりかです。
最近障がい児ママ友パパ友のあいだでも、国家資格の社会福祉士をとりたい!どんな感じだった?と聞かれることが多いので
今日は、社会福祉士の資格を取得するに至るまでについて少し書いてみようと思います。
医療的なケアの必要な息子が生まれて、福祉の重要性を痛感し、自分自身もしっかりと福祉について学びたい、と思うようになりました。
息子の日々の暮らしをサポートしてくれる医療的ケア児コーディネーターの方が社会福祉士という資格をお持ちということを知り、育休期間を利用して自分自身も社会福祉士の養成学校に通うことにしました。
そもそも社会福祉士とは、「専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者」とされています。(「社会福祉士及び介護福祉士法」)
様々な理由で困難に直面している人々の相談に応じて、適切な助言やサービスを提供したり、関係者間の連携をして援助していくことを仕事とする人、ということです。
社会福祉士の勉強をしよう!と決めた時の私は、息子との日常生活に慣れることに必死で、まだまだ政治の世界を志す状態にもなかったですが、今思うと、この社会福祉士という仕事の定義は、私のビジョンである「人生でどんな壁にぶつかっても、仕事やキャリア、夢を諦めなくてもよい社会を創る」ということの根本であるように思います。
社会福祉士の試験科目は、精神保健福祉士との共通科目と、社会福祉士の専門科目である全19科目からなります。
人体の構造や疾病や障がいの概要から、心理学、社会理論、福祉政策、障害者、低所得者、高齢者、児童、司法分野までかなり幅広く学ぶことができます。
養成学校においては、各分野についての課題に対するレポートを作成するなかで思考を深めたり、グループワークやロールプレイを通して、ソーシャルワークの実践を習得したりするなかで、様々な分野への学びを深め、まだ自身の相談援助技術を少しずつ身に着けていきました。
そして学びの集大成が、実際の福祉現場で実習を行うことで社会福祉士として求められる役割を理解し、専門職としての姿勢、技術を養う、ソーシャルワーク実習になります。
私は約2か月にわたって、ある区の社会福祉協議会にてソーシャルワーク実習を行わせて頂きました。
(この期間、夫には二度目の育休を取ってもらい、実習に行くことができました。ちょうどこの年から育児休業制度が改正され、育休を分割して2回取得可能になったため、息子の在宅移行直後に育休を取得していた夫は、ここで再度育休を取るこができました。)
これまで机上で学んできた知識を、実際の福祉現場でどのように実践し活用できるのか、ということを日々考え、体験することができる本当にありがたく贅沢な時間でした。
日常生活自立支援事業(判断能力が不十分な方を対象に、福祉サービスの利用手続きや金銭管理のお手伝いをして、住み慣れた地域で安心して暮らせるようにサポートする事業)の利用者宅訪問に同行し、生活保護世帯の方や、心身に障害をお持ちの方、認知症の方々の暮らしを拝見させていただき、お話をさせていただくなかで、表出していない課題がないか注意深く検討したり、
複数の課題を抱え問題が複雑で行政の担当も複数にまたがるためにすぐに行政の支援につなぐことができないケースや制度の狭間のケース等において、社会福祉協議会が他機関と粘り強く連携しながら解決に導いていく議論の場を経験させて頂いたり
机上では学ぶことができなかった、社会福祉の最前線を身をもって学ばせていただくことができました。
ここで自分の目で見て、お話を伺って考えてきたことが、「思っていた人生を送れなくなることは誰にでも起こりうること。だからこそ、年をとっても、障害を抱えても、何があっても安心して生活を営んでいける環境整備が必要なのだ」と感じるようになった大きなきっかけとなりました。
さて、学びを終えたあとは試験です。全150問、午前午後併せて240分で、18科目のうち、1つでも0点があると不合格になるという試験でした。
試験勉強となると普通は気が進まないものですが、やはり自分自身が強い興味をもって始めた学びでしたので、勉強の時間はずっと楽しかったです。(とはいえこの時期息子が大きな手術をし、病院にずっと詰めている時期でしたので、直前に一気に勉強せざるをえず不安はありました)
以上が、私が社会福祉士の資格を取得するまでの流れです。
試験に受かったから終わり、ではなく、常にいま社会でおきている課題にアンテナをはって研鑽を続ける必要があります。これからも様々な福祉の現場を自分の目で見て、学び続けていきます。
社会福祉士の養成学校に通うことで福祉の世界を幅広く学べ、かつ現場でも実習を行わせて頂けて充実した時間になることと思います。福祉について学びたい人にはおすすめいたします。
※令和6年度からカリキュラムが変更になっているようです。この話は私が令和4年度に養成学校に通い始め、令和6年2月の試験を受けた時の話なので、今年度以降挑戦される方は詳細はHPでご確認ください。


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