2026/9/6
保険代理店での27年間。
社員として現場に立ち、中間管理職として売上を伸ばし、経営者として会社の舵取りを担いました。
そのすべての経験が、今の自分の相談業務に大きく役立っています。
ここでは、私が歩んできた「社員 → 中間管理職 → 経営者」の三つのステージで得た学びをまとめてみました。
社員時代:事故対応の“現場”で学んだ人間理解
20名ほどの保険代理店で、私は営業と事故対応を担当していました。
自動車事故や建設現場での賠償事故など、毎日が緊張感の連続でした。
特にドライブレコーダーが普及する前の自動車事故は、事実の確定が非常に難しい。
事故を起こした人は「自分の視点」でしか状況を認識できません。
相手も同じで、細部の認識が大きく食い違うことが多いのが当たり前でした。
「相手が悪いのに自分が悪いと言う人」
「自分が悪いのに相手が悪いと言い張る人」
こうしたケースを丁寧に聞き取り、お客様が納得できる示談へ導くのが最大の苦労でした。
また、建設現場では「自分は悪くないが保険を使いたい」という相談も少なくありませんでした。
保険は“過失がある”ことが前提。
そのため、お客様に事実を理解してもらうコミュニケーション力が求められました。
27年間で対応した事故は 5000件。
人の心理と行動を深く理解する貴重な経験となりました。
中間管理職時代:プレイングマネージャーとして走り続けた日々
中間管理職になっても、私は現場に立ち続けるプレイングマネージャーでした。
特に印象に残っているのは、建設労働者向けの大型契約の締結。
半年近い商談を重ね、月に80時間の残業をすることもありました。
その結果、中間管理職時代に、建設労働者の賠償事故の大型契約の締結を主導的に寄与できました。
売上は右肩上がり。
努力が数字に直結する、やりがいのある時期でした。
経営者時代:自由化の波と“安さ”の時代に直面
経営者としての6年間は、まさに激動でした。
アメリカの要請で、自動車保険の自由化により、低価格の商品が次々と登場。
テレビCMの影響もあり、保険選びの基準が「事故対応の質」から「価格」へと誘導され、それが定着してきたときでした。
中間管理職時代まで右肩上がりだった売上は、経営を引き継いだ頃には右肩下がりへ。
市場の変化にどう向き合うか、経営者としての難しさを痛感していました。
三つの立場を経験して得たもの
社員として現場を知り、
中間管理職として組織を動かし、
経営者として会社全体を見渡す。
この三つの視点を持てたことは、今の相談業務に大きな強みとなっています。
決して平坦ではありませんでしたが、すべての経験が今の自分を形づくっています。
これからも、社員・中間管理職・経営者の三つの視点を活かし、相談者に寄り添いながら、より良い解決策を届けていきます。
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