2026/8/18
父としての子育ての日々を振り返ると、そこには喜びと苦労が折り重なった時間がありました。地域の課題や相談に向き合うとき、私は「人の困難に寄り添うこと」を大切にしています。その根っこには、娘と歩んできた経験があります。
娘が生まれた日、看護師さんに「きれいな赤ちゃん。でも、お父さんにそっくり」と言われ、「でも」には引っかかったものの、頬が緩みっぱなしでした。“この子の人生を守り抜こう”と自然に思った夜のガッツポーズは今も忘れません。
生後3か月のころ、毎朝そっと両手を引き上げて娘の首の座りを確かめたこと。眠らない夜に車で町内を一周しながら感じた不思議な幸福感。保育園への送り迎えの自転車の風が、娘の「初めての記憶」になっていたこと。遠足で友達のブランコを押していたら5歳の娘が嫉妬して泣いたこと。慌ただしく過ぎていく生活の中で、娘の成長を見守りました。
やがて反抗期が訪れ、親への不満や、友人関係に悩んだり、心が不安でいっぱいだったようでした。中学生になって、親子ゲンカのあとに、プチ家出をした夜は妻と必死に探し回りました。高校では意欲的に学級委員に立候補したものの、登校できない日が増えていき、専門家にも相談しました。
高1の終わりに、「学校をやめたい」と言われましたが、理由がはっきりとせず、大変心配しましたが、話し合いを重ね、娘の気持ちに寄り添い退学を認めました。
その4年後、娘は「大学に行きたい」と言い、高卒認定試験に挑戦し、努力の末に進学しました。
子育ては苦労の連続でしたが、その苦労があったからこそ、成長の尊さを深く知ることができました。親の孤独を減らし、子どもが安心して育つ地域の大切さを、身をもって感じています。
父としての経験は、困難に寄り添う力を私に与えてくれました。これからも、悩む人や迷う若者に寄り添い続けたいと思います。
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