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「レジ袋有料化」は意味があるのか?

2024/5/26

今日は、レジ袋有料化のお話をしたいと思います。レジ袋が有料化されたのは、2020年7月です。当時、世の中はコロナ禍真っ只中で、今にして思えば、どさくさに紛れて有料化されたような印象もあるのですが、それはいったん脇に置いておいて、レジ袋有料化は本当に私たちや地球環境に必要な政策だったのかを一度冷静に考えてみたいと思います。経済産業省のホームページでは、レジ袋有料化は「廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化」の解決のためと書かれていますが、本当にそうでしょうか。

プラスチック製買物袋有料化 2020年7月1日スタート(METI/経済産業省)

 

環境問題を語るにあたって、「プラスチック」が悪者にされるときに、一番出てくる理由が「海洋プラスチックごみ問題」です。確かに海洋プラスチックごみは大きな問題です。しかし、私の話を聞いてくださっている皆さんの中で、「そうそう、私は海に遊びに行ったときには、必ず海にレジ袋とかペットボトルを投げ捨てますよ」という人はいますか。多分いないと思います。日本では、外で出たごみは持ち帰るか、海の家などのごみ箱にきちんと捨てるのが普通なのではないでしょうか。現に2020年にアメリカの環境保護局が発表したところによると、海に流出しているプラスチックごみの半分以上が、中国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムからのものだそうです。ですから、海洋プラスチックごみ問題を本当に解決したいなら、これらの国へ行って、「海にごみを捨てないように」と呼びかける方が、効果があるはずです。

 

ところで日本は世界のプラスチックごみ排出量ランキングでは、世界10位で、一人当たりの場合は、10位以下の圏外です。日本でレジ袋を有料化しても、地球環境の観点からは、ほとんど意味がないと思います。

米国は世界最大のプラスチックごみ排出国、研究 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト (nikkeibp.co.jp)

 

みなさんはもらったレジ袋をおうちでどうしていますか。これは多分私だけでなく、ほとんどの人がそうだと思いますが、ごみ袋としておうちで再利用していませんか。その証拠に、レジ袋有料化後は、レジ袋サイズのごみ袋がとても売れました。今まで買い物をすれば無料で貰えていた、ごみ袋として再利用できるレジ袋がなくなったことで、私たちはごみ袋を買わなくてはならなくなりました。さらに、マイバッグも必要、ごみ袋を買いに行く手間もかかります。つまり、私たちは地球環境をよくする効果があるのかないのかもきちんと説明されていない政策により、余計な出費と手間をかけさせられるようになっただけなのです。

レジ袋有料化から考える ゴミ袋の売れ行きが伸びる矛盾:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

では、次にお店の立場で考えてみたいと思います。もともとお店がレジ袋を導入した動機の一つに「万引き防止」があります。今のような食品スーパーがなかったころは、日本の消費者は商店街で、お肉屋さん、魚屋さん、パン屋さんなどをはしごして、お店の人に買いたいものを言って、お店の人が品物を出して、渡してくれていました。そのスタイルで買い物をする限り、万引きの心配はほとんどありません。しかし、今のようにスーパーが増えてくると、万引き被害が出てくるようになりました。レジ袋は会計をしないともらえないので、レジ袋に入っている品物はとりあえず会計が済んでいると考えることができますが、マイバッグだとどうでしょうか。

 

私がネットで検索した新聞記事には、レジ袋有料化後に万引き被害が増えて困っているスーパーのことが載っていました。マイバッグを悪用した万引き被害は、数倍に上っている

ようです。そのほとんどが地方の中小スーパーなので、おそらく私服警備員を雇う余裕もないでしょう。私はこれらのスーパーが万引き被害のために倒産してしまうのではないかと心配です。

レジ袋有料化で万引深刻 旭のスーパー「被害数倍に」 マイバッグ使い大胆手口 【ちば特 千葉日報特報部】 | 千葉日報オンライン (chibanippo.co.jp)

 

先日、100円ショップに行ったら、こんな店内アナウンスが流れていました。「マイバッグをお持ちのお客さまは、会計が済んでからマイバッグを出すようにしてください。」この100円ショップは大手ですが、万引き被害にあっているからこそ、このようなアナウンスを流すのだなと思いました。このような、お客さんすべてを万引き犯であるかのように警戒したアナウンスを延々と聞かされながら買い物をするのは、正直に言うと、あまり気持ちのいいものではありませんでした。

 

ところでレジ袋が有料化されたときの環境大臣はここ神奈川11区選出の衆議院議員だったと記憶しています。私はもし機会があれば、彼に聞いてみたいと思っています。レジ袋有料化でどれだけ一般国民の利便性が失われ、余計な出費を強いられたか。マイバッグを悪用した万引きの被害に苦しんでいるスーパーがどれぐらいあるか。そして、それだけの負担を国民に強いて、レジ袋有料化は地球環境にとってどれぐらいのメリットがあったのか。

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著者

はじかの ひろき

はじかの ひろき

選挙 第27回参議院議員選挙 2025年 (2025/07/20)
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神奈川選挙区 [当選] 577,085 票

肩書 元警視庁柔道指導者
党派・会派 参政党
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