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細井 藤夫 ブログ

議案第84号「大山小学校廃校案」への、最終意思表明です。

2024/3/18

白岡市議会議員 細井藤夫です。

 

令和5年議案第84号「白岡市立学校設置条例の一部を改正する条例」の、文教厚生常任委員会からの「2年先送り」修正案に対し、反対を表明し、本稿を記します。

 

まず、私の議案への考えは、「原案賛成で、令和7年3月31日での廃校を求める」という立場です。

 

そのうえで、委員会が決議した「令和9年3月31日までの2年先送り」の判断に、以下の理由から反対を表明します。

 

 

1 在校児童(特に、令和3年度入学児童11名、令和4年度入学児童5名)の今後の教育への不安

 

神戸新聞が2022年11月7日に報じた取材記事「小学3年はつまづきやすい要注意学年」では、小学校3年生以降の各学年での学習上の問題点が列記されています。

このなかで、

「科目が増え、ちょっと戸惑う小学3年生」

「算数がグッと難しくなる小学校4年生」

「基礎問題から応用問題に変わっていく小学校5年生」

「算・国・理・社ともかなり高度になる小学6年生」

と、3年生以降の学習の難しさを取り上げています。

神戸新聞NEXT|連載・特集|話題|小学3年はつまづきやすい要注意学年 「漢字テストでとんでもない点数」「新しく加わった社会がぜんぜん」保護者の嘆き (kobe-np.co.jp)

 

小学校3年生から6年生までの4年間、どのような教育を受けるかが、中学校、あるいは、高校以降の長い人生に大きな影響を与えることになると考えます。

また、小学校高学年になると、第二次性徴などの身体的影響が表れ、学習だけでなく、ひととして大人になる過程においても、非常に重要な時期だと考えます。

 

令和6年度、大山小学校から他校へ2名転校する結果、昨年7月に公表された資料では「卒業まで単独クラス運営が可能」とされてきた令和3年度入学児童が、令和6年度の4年生からの3年間を、令和4年度入学児童との複式学級になることが明らかになりました。

一番重要な時期の教育環境が、直前になって変更されたことは、非常に悩ましい事態と考えます。

原案通りの令和7年3月31日廃校であれば、5年生、6年生を「白岡市立の小学校の通常の教育環境」のなかで過ごすことが可能です。

しかし、文教厚生常任委員会の修正案をのみ、令和9年3月31日まで延長すれば、令和3年度入学児童は、この重要な時期を、本来予定されていなかった複式学級で過ごすことになります。

学力の問題、心身の発達の問題、どちらの面からも、学年単独学級を提供することが、この11名の児童に対しての「最善の利益」ではないかと考えます。

また、令和4年度入学児童については、従来は令和5年度入学児童との複式学級といわれていましたが、枠組みがかわることで「常に下の学年」のまま、小学5年生までを過ごすことになります。

2年延長案をとることで、「年長者」としての自覚を十分に育てることなく、小学校6年生を、統合先の西小学校で過ごすことになる。これが、この5名への「最善の利益」でしょうか?

たった16名、というかもしれませんが、令和6年度の大山小学校の全校児童数は46名。全校児童の3分の1以上が影響する大問題なのです。

 

統合による準備等の難しさは承知しますが、大人の事情でいたずらに2年先送りすることで、児童の将来を変えてしまうことは、私は容認できません。

 

 

2 市内の他小学校との教育の均質性を早急に確保すべきと考えること

 

大山小学校は自然豊かな環境のなかにある素晴らしい学校だと思います。

しかし、本市の他小学校の学習環境をみれば、いかに「特異」であるかを実感させられます。

 

市内の他の小学校児童が受けている教育の環境こそが、「本市における標準的教育」であり、そこを大きく逸脱する環境を大山3地区にだけ強いることは、「教育の平準化」の観点から早急に改善すべき大問題であると考えます。

本修正案は、原案において改善する日時を現実的に可能な最速の令和7年3月31日としたにもかかわらず、文教厚生常任委員会での会議で「2年先送り」としたものであり、本議会で可決された場合「教育の不平等」をさらに2年、大山地区の児童に与えるものです。

 

小規模特認校制度の導入で、市内他地域から大山小学校へ転学した児童は2名に留まったはずです。

選んで、通ってくる子がいない小規模特認校に、大山3地区の児童は学区制度の影響で「基本的に入らなくてはならない」状況。

私はこれを、「教育の不平等」だと考えます。

 

同じ白岡市内に在住しながら、大山地区に在住することで不平等な扱いを受ける、という現状に対し、早急に改善を求めることが全市民を代表する議会議員の責務です。

不平等を「見て見ぬふりをする」、不平等の改善を「求めない」という、無責任な「先のばし」は、子どもたちを苦しめるだけです。

 

 

学校は、大人のエゴで存廃がいたずらにのばされるような施設ではありません。

大人のコミュニティスポットではなく、「子どもの学びの場」としての本質をしっかりと、再度考えたい。

大山の子どもたちの未来のために、何をしなければならないか、考えたい。

 

令和6年度の複式学級は、3月の今の段階では、もはや防げません。

しかし、令和7年度、8年度、その先は、議会が適切な判断をすることで、防ぐことは可能です。

 

「白岡市の子どもに、どのような教育を与えるのが望ましいか」を、全市的な視点から判断して、この修正案に反対し、修正案否決の際には原案に賛成します。

 

【補足】

市費負担の任期採用教員が確保でき、令和6年度については、「4年生11名は単独クラス、3年生と2年生が複式学級」という令和5年7月の案のかたちに戻りましたが、これについては3月定例会最終日の段階で情報として知り得ませんでした。

 

重要な論点について、結果的に「誤解」とも思われかねない判断となったことについては、申し訳なく存じます。

 

ただし、「市費負担の任期採用」は、安定ではなく、仮に令和9年廃校に延長された場合、令和7年度と令和8年度について、同様に確保できるという保証はまったくありませんので、この事実をもって自説の誤りと認めるものではありません。

 

不確定要素で判断するのではなく、知りうる限りの確定した事実で判断しましたので、ご理解いただければと存じます。

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著者

細井 藤夫

細井 藤夫

選挙 白岡市議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 550 票
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白岡市議会議員選挙

肩書 白岡市議会議員(会派WAKABA代表) 産業建設常任委員+広聴広報常任委員+議会運営委員 白岡市都市計画審議会委員 埼葛斎場組合議会議員(白岡市議会代表)
党派・会派 無所属
その他

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