2026/8/22
白岡市議会令和8年第5回(9月)定例会は、8月27日からひらかれます。
一般質問は、31日から9月2日までの3日間。私は、第4通告者として8月31日に登壇します。
今回の一般質問は、大枠2問になります。
① 市道2-9号線の安全対策を (令和8年第5回定例会の一般質問 その1) - 細井藤夫(ホソイフジオ) | 選挙ドットコム
② 「読書」を市民の文化に
こちらでは、市立図書館を軸とした読書推進策についての一般質問の私の予定読み原稿を掲載します。
私は、学生時代のアルバイトから社会人初期にかけて、書店での仕事をしていました。
浜松町駅のモノレール駅ビルの2階にあった書店で、品出し・返品から接客まで書店業の仕事全般をしていました。
その当時の書店社長のすすめで「お昼休憩はごはんの時間。夕方の休憩は店から本を持って行ってよい」とのことで、年間で200~250冊程度(文庫本なら1日1冊…)読みふける毎日を過ごしました。
「学歴」は大したことない私ですが、たくさんの本に出会ったことが、今でも役に立っています。
その書店は、すぐ隣に連結していたビルの2階に大型書店が出来たことで売り上げ不振になり閉店、代替勤務地に白岡から通えないことで退職した経緯があります。
その後、その大型書店も閉店したと聞き、「出版業・書店業の将来性」に強い危機感をもっていました。
白岡市でも、かつてはわが家からの徒歩圏内に3軒、さらに他地域にもあった書店が、全部閉店し、現在は「書店のない自治体」になっているのが現状です。
「電子ブック」や「オーディオブック」といったかたちで、文学に親しむかたは増えているのですが…、「紙の本」を出版して売ることが難しくなれば、やがて、「紙の本のない時代」になりかねず、図書館にも新刊が入らなくなるのではないかと懸念しています。
(「紙の本」はなくならない、という説もあり、どちらとも判断しかねますが、世の常として「売れないものはつくらない」という流れを踏まえれば、危機感は持つべきだというのが私の意見です。)
もうひとつ、白岡市の将来の学校像として「図書を特色とした教育」と示されたことへの対応です。
タブレットを活用したICT教育やデジタル教科書といった時代だからこそ「図書を特色とした教育」は必要だと思いますが、一方で、就学前に「図書になじむ」という流れをつくらないと、小学校に入ってから「読書」習慣がなかなかつくれないのではないかとの懸念です。
「就学前に本を読むことが楽しいことだと思う子になる」ことが、学校生活でも役に立つというのが、私の経験上の意見でもあります。
こうした思いから、「就学前から『本が好きな子』になる」ことと、「おとなが紙の本をたくさん読むこと」を、市として推進してほしい、と考えるようになりました。
今回は、生涯学習センター「こもれびの森」が本年10月から「しらおか学びの森コンソーシアム」による指定管理に移行するタイミング、ということもあり、「いままでやっていることは継続し、さらに追加の取組をすることで、図書館を通じて読書推進を」との一般質問をするものです。

【以下、読み原稿です。】
つぎに、市立図書館の指定管理移行後の利用推進策についておうかがいいたします。
最初に、当然のことですが、ひとこと申し上げます。
図書館は、いうまでもなく、紙製の図書を中心とした文化施設であります。図書館に行く、ということは、本を読む、ということであります。図書館を積極的に活用する市民が増える、ということは、本を読む市民が増える、ということであり、活字文化を中心に市民の文化水準を向上させていく、ということでもあります。ゆえに、「図書館をもっと活用する」こと、活用したくなる図書館になっていくこと、本当に大事なことだと考えます。
現状、白岡市は、人口ひとりあたりの図書貸出件数が埼玉県内でもトップクラスにありますが、今回の指定管理移行で、さらに増加につながることを期待します。
さて、昨年度からすすめられていた「白岡市立学校適正規模・適正配置審議会」の答申に、「学校教育において図書を特色とする」方向性が示されました。
どのように「図書を特色とする」か、具体的なことは、これから詰めていかれるとは思いますが、少なくとも「本をたくさん読む児童生徒」という理想像が示されたものと理解しております。

幼少期から学生時代にかけて本をたくさん読むことは、人格形成や心身の成長に有意義なものと考えます。
例えば、「本の中の他人の気持ちになって読み進める」経験を通じて、他者への思いやり、あるいは、いじめの未然防止などにつながる、「他人をわかろうとする気持ち」を育てるものです。
子どもたちには、本が好きであってほしいと、強く思います。
本市では、過去に同僚議員からの一般質問でもありました「ブックスタート」が、市の施策として行われており、生涯の最初に「本に出会う」ことを市として推進しているところです。
最初は保護者や兄弟の上の子が読み聞かせをし、やがてひとりで音読をするなど、未就学児の間にさまざまな本と出会うことは、子どもの成長のうえで、また学校入学時までの学力形成、心身の成長のうえで非常に有益だと考えます。
私は、長らく幼児の成長を支える側におりましたが、本が好きになった子は、自分で本棚から探してきた本を、たくさん読んで成長していくものだと実感しております。
本市の将来の学校教育に「図書を特色とした教育」を打ち出すことは非常に素晴らしいことではありますが、一方で、就学前にたくさんの本と出会い、「本が好き」な子にならないと、学校での「図書教育」になじめなくなるのではないかとも懸念いたします。
「ブックスタート」で最初の1冊目と出会った後、いかに、就学前に多くの本に出会う環境を提供するかが、そのごの学校教育につながる大事なポイントだと考えます。
市として、就学前の読書推進策としてどのような取り組みをされているか、お伺いいたします。
(答弁)
さて、もうひとつの観点として、「その後の長い人生での図書とのつながり」についてお伺いいたします。
平成10年度(1998年度)に24,237店あった、国内の書店数は、令和7年度(2025年度)には9,993店と、6割ほど減少しており、本市でも市内書店が皆無となっております。
top_transition.pdf (一般社団法人日本出版インフラセンター書店マスタ管理センター 書店数推移)
同じく平成10年度には1兆931億円あった書籍販売額が令和6年度には5937億円と4割減少しており、一方で令和6年度の電子書籍販売額は5660億円、年々拡大する傾向を踏まえれば、近いうちに紙の書籍より電子書籍の販売額が上回ることは確実な状況にあります。
さらに、近年では、書籍を朗読した音声データが「オーディオブック」として定着する時代になり、「紙の本」から離れていく傾向がうかがえます。
このことは、「文学を必要としなくなった」のではなく、「文学への接し方が激動した」ということでありますが、一方で、遠くない将来に「紙の本の新刊が減少していく」時代が来るものと懸念いたします。
端的にいえば、「書店にも図書館にも新しいものが入ってこない」時代がすぐそこにきている、という危機感です。
電子書籍やオーディオブックは、利便性が高く、気軽に文学に親しめる一方で、「紙媒体の書籍が刊行されなくなる」ことの将来的影響を考える必要があります。
こうした時代に、図書館には、単に本を閲覧させ、貸し出すだけではなく、「紙の本を手に取る喜び」を伝える役割も求められていくものと考えます。
紙の本を手に取り、食い入るように読みふけ、ページをめくっていく、その体験を是非とも伝えていく、広めていく図書館であってほしいと願うものです。
令和7年度白岡市生涯学習センター要覧の16ページに、本市の図書館の利用についてのデータがあげられております。それによれば、市民の図書館登録率は54.96%、人口一人当たりの貸出冊数は6.16冊となっております。登録者ひとりあたりの冊数では11.2冊ほどとなり、この数値は県内トップクラスであると認識しております。
https://www.city.shiraoka.lg.jp/material/files/group/43/R7youran.pdf 白岡市生涯学習センター令和7年度要覧
しかし、今後、「文学への接し方が変動していく」ことに対し、この読書の傾向を維持し、向上させていくためにも、おとなが本を読むことを推奨し、支援していくことがひとつのカギになると考えます。
現在、本市では、小学生を対象に、「しらおか本の帯・POPコンクール」を開催しています。毎年12月ごろに、生涯学習センターのギャラリーで、「小学生が、一冊の本に夢中になり、その本の魅力を多くの人に伝えたいと思ってつくりあげた」優秀作品の展示を行っています。本当にその本が好きなことが伝わり、このコンクール展示をきっかけに、私も何冊か読ませていただきました。
このコンクールに、中学生以上の一般部門を新設してはいかがでしょうか。
あるいは、ビブリオバトルやブックトーク、読後のひとことメモの掲示など、「大人が一冊の本に夢中になり、その本を誰かに伝える」ための場を提供してはいかがでしょうか。
図書館が「本好きのつながる場」として機能し、「紙の本を読む体験を支える場」として、将来的に維持され続けるためにも、大人の読書推進策を、しらおか学びの森コンソーシアムとともに進めていただきたいと考えますが、市の取り組みについてお伺いいたします。
(答弁)
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