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【市川市】児童養護施設での性被害報道から考える、児相移管の条件

2026/6/12

「毎晩、舐めさせられた」

児童養護施設での性被害を告発した黒主さんの記事が、大きな反響を呼んでいます。

関連報道
https://bunshun.jp/articles/-/88695

私はこの問題について、noteでも「施設で苦しむ子どもに逃げ道はあるのか」という視点から取り上げました。

参考記事

施設で苦しむ子どもに「逃げ道」はあるのか

https://note.com/takasan_japan/n/ncfee77f37dc9

この問題は、遠い地域の一施設だけの話ではありません。

市川市が将来、児童相談所の移管を考えるなら、必ず向き合うべき政策課題です。

児相が子どもの行き先を決める以上、望まない施設に入れられた子どもが「ここは嫌だ」「別の施設へ移りたい」「里親家庭で暮らしたい」と訴えられる仕組みが必要です。

市川市に必要なのは、県児相の権限をそのまま移すことではありません。

子どもの声を第三者が聞き、里親の声を児相が潰せない、透明性ある児相制度を作ることです。

施設に入れれば安全、ではない

児童養護施設には、日々子どものために尽力している職員も多くいます。

しかし、施設に入れれば必ず安全とは言えません。

今回の報道が示しているのは、子どもが施設内で深刻な被害を受けることもあり得るという現実です。

それにもかかわらず、児相が「親や里親から離せば安全」「施設に入れれば安心」と考え、安易に一時保護や施設入所を進めるなら、それは極めて危険です。

問題は、施設そのものを一律に否定することではありません。

問題は、子どもが施設で苦しんだときに、そこから移るための実効的な道があるのかということです。

子どもが「ここは嫌だ」と言える制度が必要です

児相は、子どもを親や里親から引き離し、どこで暮らすかを決める強い権限を持っています。

だからこそ、子どもには「ここは嫌だ」「別の施設へ移りたい」「里親家庭で暮らしたい」「元の里親家庭へ戻りたい」と訴える道が必要です。

ところが現状では、児相が施設入所を決め、児相が苦情を聞き、児相が施設変更や里親委託の可否を判断する構造になりがちです。

これでは、子どもは児相の判断から逃げられません。

市川市が児相移管を考えるなら、この構造をそのまま引き継いではいけません。

第三者が子どもの声を聞く仕組みを

市川市に必要なのは、児相の判断をそのまま追認する児相ではありません。

必要なのは、子どもの声を児相の外で聞く仕組みです。

子どもが「この施設にいたくない」と訴えたとき、児相職員だけでなく、第三者が子どもから話を聞く。

その聞き取り結果を記録する。

児相はその結果を尊重する。

こうした制度がなければ、子どもの最善の利益は守れません。

明石市が行ったように、子どもへの第三者聞き取り、第三者検証、その結果を行政が尊重する仕組みこそ、市川市が目指すべき方向です。

里親制度を軽視してはいけない

もう一つ重要なのが、里親制度です。

子どもによっては、大規模施設よりも、家庭的な環境である里親家庭の方が適している場合があります。

もちろん、すべての里親が完璧だと言うつもりはありません。

しかし、善意の里親が子どものために意見を述べたとき、それを児相が「扱いにくい里親」と見なし、委託しない、更新しない、登録抹消につなげるような構造があるなら、それは大問題です。

里親は、児相の下請けではありません。

子どもの生活を実際に支える大切な担い手です。

里親の声を児相が潰せない体制を

市川市が児相を持つなら、里親の意見を正式に記録し、第三者が確認できる仕組みが必要です。

里親からの意見書提出制度。

委託停止や登録抹消に関する理由の明確化。

児相以外の第三者による検証。

子ども本人の意見聴取。

こうした仕組みを整えなければ、市川市に児相を移管しても、県児相と同じ構造を市が引き継ぐだけになります。

それでは意味がありません。

市川市に必要なのは、単なる児相移管ではありません。

子ども、里親、親、支援者の声を児相が握りつぶせない制度設計です。

市川市が作るべき児相とは

市川市が本当に子どもを守る児相を作るなら、次の仕組みが必要です。

第一に、子どもが施設変更や里親委託を求められる制度。

第二に、その声を児相ではない第三者が聞く制度。

第三に、里親が不利益を恐れず意見を出せる制度。

第四に、児相判断を第三者が検証し、市がその結果を尊重する制度。

第五に、施設入所だけでなく、里親委託、親族養育、元里親への復帰など、複数の選択肢を比較検討する制度。

子どもを守るとは、児相が一方的に行き先を決めることではありません。

子どもにとって本当に良い場所はどこか。

その声を聞き、必要なら児相の判断を改めることです。

市川市から、児相改革のモデルを作る

私は、市川市が児相を持つこと自体に反対しているわけではありません。

むしろ、市川市が本気で制度設計をするなら、県児相よりも透明性の高い、新しい児童相談所を作れる可能性があります。

しかし、そのためには「児相を作るかどうか」だけで議論してはいけません。

どのような児相を作るのか。

子どもの声をどう聞くのか。

施設で苦しむ子どもに出口を用意するのか。

里親の声を児相が潰せない体制を作るのか。

ここまで議論しなければなりません。

子どもを守るとは、児相に白紙委任することではありません。

子どもが「ここは嫌だ」と言えること。

里親が「この子のために必要です」と言えること。

その声を第三者が聞き、行政が尊重すること。

市川市が児相移管を考えるなら、そこまで踏み込んだ制度設計が必要です。

市川市から、日本の児相制度を変える。

それが、私が求める児相改革です。


たかさん|川本たかみち
市川市を拠点に、児童相談所問題、子どもの権利、行政の透明性、地方自治、統治構造の欠陥について発信しています。

YouTubeチャンネル
子どもと日本の未来を創るたかさん
https://www.youtube.com/@takasan_ichikawa-city

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肩書 令和6年行政書士試験合格者、千葉県登録養育里親、メンタル心理カウンセラー、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、千葉県市川市中央倫理法人会幹事
党派・会派 無所属
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