2026/4/18
市川市長選挙も、いよいよ最終盤です。
候補者や政治家の本気は、耳ざわりのよい言葉ではなく、何をあえて公報に書くのかに表れます。
今回、田中甲市長の選挙公報を見て、私は強い意味を感じました。
そこには、はっきりと「児童相談所の管理」という文言が載っていたからです。

これは軽い話ではありません。
児童相談所の問題は、選挙で票になりにくいテーマです。
しかも市川市は、児童相談所を設置して直接運営する自治体ではありません。現に市内を管轄しているのは、千葉県の市川児童相談所です。
だから普通なら、この問題には深く触れません。
書くとしても、「県との連携」「支援の充実」「相談体制の強化」といった、角の立たない表現にとどめる政治家が大半でしょう。
ところが田中甲市長は、公報という公式文書の中で、あえて「児童相談所の管理」と書いたのです。
私はこの一文に、票になりにくく、しかも市の権限だけでは簡単に解決できない問題からも目をそらさない姿勢を感じます。
それは、ただ無難にまとめた言葉ではなく、市の立場から何とか改善につなげようとする意思の表れではないでしょうか。
なぜ、ここまで重く受け止めるのか。
それは、千葉県の児童相談所をめぐって、これまで見過ごせない問題が積み重なってきたからです。
私は長年、児童相談所の運用や一時保護の問題を追ってきました。
表からは見えにくいですが、その裏では、子どもたちや家族が深刻な不利益を受けてきた現実があります。
問題は単なる個別ミスではなく、閉鎖性、不透明さ、組織防衛、硬直的な対応といった構造的なものです。
たとえば、市川児童相談所の一時保護所をめぐっては、そこで働いていた職員が訴訟を起こし、一審で未払い賃金の支払い命令と安全配慮義務違反の認定がなされた件もありました。
これは、内部で働く職員でさえ、安心して働ける環境や適正な運営に疑問を抱かざるを得なかったことを示す重要な問題です。
詳しくは、以下のnote記事でも取り上げています。
千葉県即日控訴の児相訴訟 — 控訴審で見えた「行政の沈黙」と「現場の声」

また、昨年8月6日の千葉県庁記者会見では、子どもたちが置かれた環境の改善を求める切実な訴えが語られました。
児童相談所の問題は、制度の中に押し込められやすく、当事者の声が外に出にくい分、こうした発信は極めて重い意味を持ちます。
この3人の少女の対応をしたのは、市川児相と、中央児相です。
こちらも、以下のnote記事で詳しく整理しています。
子どもの声”が通らない国で──なぜ、事実を否定してまで物語を作るのか

子どもたちが語った「児童相談所」の人権侵害―千葉県庁記者会見(2025年8月6日)完全記録
さらに、千葉県の児童相談所をめぐる問題点については、これまで継続して発信してきました。
なぜ一時保護が長期化しやすいのか。
なぜ情報が出にくいのか。
なぜ外から見れば当然に思える疑問が、内部ではなかなか是正されないのか。
そうした背景を知るほど、今回の公報の一文が、単なる飾りではないことが見えてきます。
関連するnote記事も、ぜひご覧ください。
児童相談所の内部通報者は、なぜ証拠を持ち出さざるを得なかったのか
児童相談所の一時保護は“現代の神隠し”? ― 知られざる実態
こうした問題を本当の意味で理解している市長や議員は、残念ながら多くありません。
「県の所管だから市は口を出しにくい」
「連携と言っておけばよい」
その程度で終わってしまうことが、あまりにも多いのが現実です。
しかし、実際に困るのは、市川市に住む子どもたちであり、市川市の家庭です。
設置主体が県であっても、市として何ができるか、どう改善を促せるか、どう声を上げるかを考えるのは当然の責務です。
その意味で、児相設置自治体でもない市川市が、あえて公報に「児童相談所の管理」と書いたことには、大きな意味があります。
児童相談所問題は、拍手を集めやすいテーマではありません。
子ども本人は声を上げにくい。
親も、争えばさらに不利になるのではないかという不安を抱えやすい。
一般の有権者からも、実態が見えにくい。
まるで厚い壁の向こうで起きていることのように、問題そのものが見えにくくされてしまうのです。
だからこそ、この問題にあえて触れる政治家の姿勢は重い。
票になりにくい。
しかも市の直接所管でもない。
それでも公報に載せた。
ここに私は、田中甲市長の覚悟を見ます。
そして私は、日本の未来を担う子どもたちを守りたいという思いは、たかさんと田中甲市長に共通していると、強く感じています。
だからこそ今回の公報の一文は、単なる言葉ではなく、見えにくい行政課題から逃げないという意思表示として受け止めたいのです。
もちろん、これだけで全てが変わるわけではありません。
本当の評価はこれからです。
市の立場から、県児相の運用改善にどう働きかけるのか。
市民の声をどう拾うのか。
子どもや家庭の不利益をどう減らしていくのか。
そこに今後の真価が問われます。
それでも私は、選挙公報にこの一文を書いたことを高く評価します。
見えにくく、票になりにくく、しかも簡単には成果として見せにくい。
そんな問題に、あえて触れたからです。
選挙戦最終日だからこそ、有権者の皆さまに見ていただきたいと思います。
政治の価値は、目立つ政策だけでは決まりません。
本当に苦しい立場に置かれた人の問題に、どこまで目を向けられるか。
見えにくい行政課題から逃げないか。
そこにこそ、政治家の本気が表れます。
田中甲市長の公報に記された
「児童相談所の管理」
この一文は、単なる文字ではありません。
票になりにくい問題からも逃げず、市の立場から何とか改善につなげようとする意思表示として、私は重く受け止めています。
児童相談所問題のように、票になりにくく、しかも見えにくい課題に向き合えるかどうか。そこに、政治家の本気が表れます。私はその姿勢を評価します。

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