2025/12/31
「四方拝」は、初日の出が昇る前の1月1日早朝に行われる宮中祭祀です。
場所は皇居吹上御所にある神嘉殿南の庭にて、重要儀式でのみ着用される黄櫨染御袍を纏った天皇陛下が、四方の神様にご遥拝される祭祀です。黄櫨染御袍は最高位の束帯装束で着用は天皇陛下のみ着用が許されているものです。
ここからも、この「四方拝」が、国家にとって大変重要な祭祀であることがわかると思います。

引用元:ウィキペディア
平安時代から続く、1,000年以上の歴史のある祭祀。戦前までは「四方節」とも呼ばれていたそうです。
天皇陛下がご遥拝になる神々は以下のとおりです。
伊勢神宮外宮内宮(皇大神宮、豊受大神宮)
天神地祇(天つ神、国つ神の全ての神様)
橿原神宮北にある神武天皇陵
先帝三代の陵(明治天皇、大正天皇、昭和天皇の墓所)
武蔵國一之宮 氷川神社
山城國一之宮 賀茂別雷神社と賀茂御祖神社
二所宗廟の石清水八幡宮
草薙の剣を祀る熱田神宮
常陸國一之宮 鹿島神宮
下総國一之宮 香取神宮
平安後期に書かれた「江家次第」によると、以下の呪文を唱えていたようです。

現在、儀式の詳細は公開されていないようですので、呪文が唱えられているか未確認ではありますが、上記の文中に、たびたび「中過度我身」という一節が登場します。「我が身を通せ」と書かれています。自ら災難を引き受け、五穀豊穣を祈るとされています。犯罪、災害は臣民ではなく。まずは我が身に向けてください、病をなくし臣民を癒してほしい。国民にもたらされる苦難を一手に引き受けるということなのです。
そうなると、一般国民には害がもたらされることがない。
つまり、悪いことが起きない。
ここから『初詣』につながっていくのです。
そもそも「詣」って、どんな意味があるのでしょうか。
通常、神社では『お参り』とか『参拝』という表現を使います。そうすると、なぜ『初参』と言わないのでしょうか。
早朝、皇居にて行われた「四方拝」によって、天皇陛下が、世の中の犯罪や災害などの災難をお引き受けくださったことで、国民に降りかかる悪いことはなくなり、良いことだけが残される。その良いことをいただくために近所の氏神様に詣でるのです。
良いことをいただく、つまり「拝み参る」ではなく、「詣でる」となるわけです。
だから『初詣』と呼ばれているのです。
もちろん、ただ何かをもらいにいくということではありません。
早朝から、四方の神様にご遥拝し、天皇陛下がこの世の災難を引き受けてくださったことによって、安心安全な暮らしができること、この感謝を捧げるために天皇陛下に直接ではなく、氏神様を詣で、感謝の言葉を捧げるのです。
ここから歳旦祭、新年祝賀の儀、そして翌1月2日には一般参賀があります。
1月3日には元始祭
1月4日には秦事始
こうやってみてみると、『初詣』はお願いに行く場ではないことがよくわかります。
お互いを思い、礼を持って感謝を祈る場であることを改めて感じられるのではないでしょうか。
感謝の祈りというものが、巡り巡って自分に返ってくるということなのでしょう。
最後に、そもそも元旦と元日って何が違うのか?
このことについて書こうと思ったら、いつの間にか「四方拝」について書いてしまいました。
元日は、1月1日を指しています。
元旦とはなんでしょうか。
元旦は、元日の朝を指しています。
元旦の文字が示しているように、_つまり水平線から、日が昇る姿を指しているのです。
元旦に『初詣』に行くということは、「四方拝」で天皇陛下が災いを引き受けてくださった直後だから、とてもありがたく感謝の言葉を捧げるにふさわしいタイミングなのでしょう。
私、ヒロシは悠仁親王殿下「加冠の儀」以来の奉祝活動、1月2日「一般参賀国旗小旗配布奉仕活動」にご協力させていただきます。
見かけたら声をかけてくださいね。
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西武新宿戦沿線、中野区白鷺の田中ヒロシの「元日と元旦の違い、今上天皇が行う宮中祭祀「四方拝」とは、なぜ、初参ではなく初詣なのか?」でした。
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