2026/5/17
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
みなさんは「3C(スリーシー)分析」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
マーケティングの教科書には必ず出てくる超王道のフレームワークなのですが、「なんだか難しそう」「会社で戦略を立てる人が使うものでしょ?」と思われがちです。
しかし、実はこの3C分析、個人の日常の選択や、SNSでの発信、地域の活動などで驚くほど使える万能の思考ツールなのです。
今回は、この3C分析の基本的な仕組みを説明しつつ、私たちの身近な場面でどのように活かせるのかをご紹介します。
3C分析とは、元マッキンゼーの大前研一氏が提唱した、自分を取り巻く環境を3つの視点から整理するためのフレームワークです。
3つの「C」は、それぞれ以下の頭文字をとっています。
1. Customer(市場・顧客):相手は何を求めているか?
2. Competitor(競合):ライバルはどんな動きをしているか?
3. Company(自社=自分):自分の強みや持ち札は何か?
難しく考える必要はありません。要するに、「相手を知り、ライバルを調べ、自分の持ち味を活かす」という、物事を成功させるためのごく自然なステップを整理したものです。
この3Cの視点を、私たちがよく直面する身近な場面に当てはめてみると、一気にイメージが湧きやすくなります。
インスタグラムやYouTube、ブログなどで「もっと多くの人に見てもらいたい」という場面です。
・Customer(顧客):フォロワーやターゲット層が「見たい」「知りたい」と思っていること(お悩み解決、楽しさ、トレンドなど)。
・Competitor(競合):同じジャンルで人気を集めている他のアカウントや、最近流行っている動画の形式。
・Company(自分):自分がこれまでに経験してきたこと、得意なジャンル、自分ならではの独自の視点。
これらを掛け合わせることで、「他の人は発信していないけれど、みんなが知りたがっていて、自分だからこそ語れるテーマ」が見つかります。
家にある不用品を、できるだけ高く、あるいはスムーズに譲りたい場面です。
・Customer(顧客):買いに来る人たちの層(主婦、学生、家族連れなど)や、その人たちが求めている価格帯・季節の需要。
・Competitor(競合):隣のブースに並んでいる商品やその価格、メルカリ内の同じ商品の出品状況や相場。
・Company(自分):自分が手放したい商品の状態や、「まとめ売り」できる組み合わせのアイデア。
周りの状況をしっかり見ることで、価格設定を間違えたり、全く需要のないものを並べ続けたりする失敗を防げます。
自分という人間を、志望する組織や企業にアピールする場面です。
・Customer(顧客):志望先が今まさに求めている人物像や、解決したい課題。
・Competitor(競合):同じポストに応募してくるであろうライバルたちの傾向やスキルレベル。
・Company(自分):自分のこれまでの実績、強み、ライバルにはないユニークな経験。
相手のニーズとライバルの弱点を知ることで、自分のどこを一番にアピールすべきかが明確になります。
私たちが日常で使える3Cの切り口を、シンプルな表にまとめてみました。
| 場面 | Customer(相手) | Competitor(ライバル) | Company(自分・自組織) |
|---|---|---|---|
| SNS投稿 | 視聴者が知りたい情報、利用時間 | 同ジャンルの人気アカウント | 自身の得意分野、独自の切り口 |
| フリマ出店 | 購入層の求める価格帯、季節の需要 | 周囲のブースやメルカリの相場 | 出品物の状態、まとめ売りの工夫 |
| 転職・就活 | 志望先が求める人物像・スキル | 他の応募者、同世代の求職者 | 自身の強み、これまでの実績・経験 |
| 地域イベント | 住民が求めている楽しみや学び | 近隣の他イベント、動画配信など | メンバーの特技、利用できる施設 |
3C分析のゴールは、データを集めること自体ではなく、「どうすれば相手に選んでもらえるか(主要成功要因)」を見つけることにあります。
何か新しい挑戦をするとき、あるいは目の前の選択に迷ったときは、ぜひこの3つの円を思い浮かべてみてください。
「相手が求めていて、ライバルがまだやっていなくて、自分が得意なこと」
この重なりを見つけることができれば、個人が趣味や活動で成果を出す大きな一歩になるはずです。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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