2026/6/29
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
日本銀行は、2013年1月に「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率で2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束をしています。なぜ、単に「物価が上がらないこと」ではなく「2%上昇すること」を目指しているのでしょうか。
市場経済において、価格は非常に重要な「シグナル」の役割を果たしています。個人が消費を決めるとき、あるいは企業が投資を判断するとき、価格を基準に判断を下すからです。
物価が大きく変動してしまうと、この判断が難しくなり、経済全体での効率的な資源配分が行われなくなってしまいます。また、急激な変動は所得の配分にゆがみをもたらし、市民生活を不安定にする要因となります。そのため、日本銀行法では「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」が理念として掲げられています。
物価が上がらない「0%」が理想的に思えるかもしれませんが、日銀が2%という具体的な数字を置いているのには明確な理由があります。
| 主な理由 | 内容の解説 |
|---|---|
| 統計上の偏りの考慮 | 消費者物価指数は、上方への測定誤差が生じやすい性質があります。 |
| 金融政策の「のりしろ」 | 緩やかな物価上昇があることで金利水準が確保され、不況時に金利を下げる余地が生まれます。 |
| デフレへの警戒 | 0%を目標にすると、少しの下振れでデフレ(物価の下落)に陥るリスクが高まるため、余裕を持たせています。 |
重要なのは、単にモノの値段が上がることではなく、企業の収益が改善し、それが賃金の上昇へとつながる「好循環」です。
現在の日本経済において、コストプッシュ型の物価上昇ではなく、需要を伴った健全な形での目標達成が求められています。市民の皆様の暮らしを守り、将来にわたって豊かな社会を築くためには、こうした中央銀行の政策が適切に機能しているかを注視し、実体経済に即した議論を続けていく必要があります。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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