2026/4/20
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
経済学の歴史を語る上で絶対に外せない三人の巨人がいます。自由市場を信じたアダム・スミス、貿易の利益を説いたデヴィッド・リカード、そして人口の爆発に警鐘を鳴らしたトマス・マルサス。彼らの思想は、200年以上経った今もなお、私たちの経済政策や社会のあり方に深い影響を与え続けています。この三者の視点を整理してみましょう。

三人はそれぞれ異なる角度から、人類の豊かさを追求しました。その違いを端的に表すと以下のようになります。
| 思想家 | 核心となるメッセージ | 社会への視点 |
|---|---|---|
| アダム・スミス | 見えざる手 | 「自由な市場」が、個人の欲を社会の利益に変えてくれる。市場は成長する。 |
| デヴィッド・リカード | 比較優位 | 得意なことに集中して「貿易」をすれば、全員が豊かになれる。分業が世界を救う。 |
| トマス・マルサス | 人口の限界 | 人口増に食料生産は追いつかない。放っておけば人類は行き詰まる。 |
スミスとリカードが「自由と貿易によって、世界はもっと豊かになれる」という希望を提示したのに対し、マルサスはそこに冷徹なブレーキをかけました。
スミスが「市場を自由にせよ」と言い、リカードが「国境を開けよ」と言った時、マルサスは「しかし、増えすぎた人口を養う食料はあるのか?」と問いかけたのです。この三者の緊張関係こそが、近代経済学をダイナミックに発展させる原動力となりました。
興味深いのは、マルサスの時代と現代の日本の違いです。マルサスは「人口が増えすぎて食料が足りなくなる」ことを恐れましたが、今の日本は真逆の「人口が減りすぎて社会が維持できなくなる」という問題に直面しています。
・マルサスの時代:農業生産力が低く、子どもは「労働力」だった。
・現代の日本:生産力は爆発的に上がったが、教育コスト増大により子どもを育てにくい社会になった。
時代は変わりましたが、「人口と経済のバランスをどう取るか」という問いの本質は、今も変わっていません。
自由な競争(スミス)を尊び、国際的な連携(リカード)を模索しながらも、資源や人口の物理的な限界(マルサス)を見据えること。この三つの視点のバランスこそが、今、日本の政治に求められている「地に足のついた経済政策」ではないでしょうか。
高槻の街づくりにおいても、民間の活力を引き出しつつ、食料や資源の自給力を高め、次世代を育める環境を整える。200年前の巨人たちの知恵は、今の私たちにこそ必要な道標となっているのです。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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