2026/8/8
~平成8年から使用してきた炊飯システムを更新~
8月7日、伊奈町立学校給食センターを訪問し、夏休み期間中に進められている炊飯システムの入替工事について現地確認を行いました。
今回の炊飯システム更新については、令和8年度予算の審議でも確認し、私も賛成した事業です。
だからこそ、予算を可決して終わりではなく、実際にどのような設備へ入れ替えるのか、なぜこれまでの全自動から半自動へ変更するのか、工事途中ではありますが、自分の目で確認したいと考え、今回の視察をお願いしました。
●平成8年から約30年間、給食を支えてきた設備●
これまで使用してきた炊飯システムは、平成8年の給食センター開所以来、約30年間にわたり伊奈町の子どもたちの給食を支えてきました。
この設備は、全自動方式で洗米から炊飯、蒸らしなど、多くの工程が連動して動くシステムです。
長年の使用による老朽化に加え、故障した際に交換する部品の供給が難しくなっていること、修理についても高額な費用がかかるようになっていることは、以前の視察や担当職員からの説明を通じて確認していました。
学校給食は、設備が故障したからといって、簡単に止めるわけにはいきません。
毎日、子どもたちへ給食を届けています。
その当たり前を続けていくためにも故障してから対応するのではなく、設備の状態を見ながら必要な時期に更新することが大切です。
●なぜ全自動から半自動へ?●
今回、特に確認したかった部分です。
全自動から半自動と聞けば、以前より機能が低下するのではないか、調理する方々の負担が増えるのではないか、と感じる方もいると思います。
私自身も、この点は気になっていました。
担当職員からの説明では、これまでの全自動システムは、多くの機器やセンサーが連動しているため一か所で不具合が発生すると、システム全体が停止する場合があるとのことでした。
一方、今回導入する半自動システムは、不具合が発生した部分を切り分け、それ以外の設備については稼働を続けることができる構成になっているとの説明を受けました。
一部の不具合によって、炊飯システム全体が止まってしまうリスクを最小限としています。
毎日の給食を安定して提供することを考えれば今回の更新で大切な部分だと感じました。
また、半自動になったからといって、多くの作業を人の手に戻すわけではありません。
必要な工程では引き続き機械を活用し、調理する方々の負担が大きくならないよう、今回の設備には作業負担を軽減するためのカスタマイズも行われているとのことです。
給食を止めにくい設備にすること。
そして、そこで働く方々の負担を増やさないこと。どちらも大切な視点だと思います。
●修理や保守への対応も大切●
今回導入する設備も、これまでと同じ中西製作所の製品です。(入札により)
中西製作所は、学校給食をはじめとする業務用厨房設備を長年手掛けているメーカーで、北関東支店は、さいたま市北区にあります。
私は、自動車整備の仕事に約27年間携わってきました。その経験からも、機械や設備は、導入した時の性能だけで判断するものではないと考えています。
どんなに優れた設備でも、長く使えば必ず点検や修理が必要になります。
その時に交換部品が確保できるのか。
故障した場合に速やかな修理の対応ができるのか。
日頃から適切な保守ができる体制があるのか。
こうした部分は、設備を長く安定して使っていく上で非常に重要です。
自動車も、故障してから直せばよいというものではありません。日ごろの点検や整備を積み重ねることで、安全に、そして長く使い続けることができます。
学校給食を支える炊飯システムについても、基本的な考え方は同じだと思います。
毎日、多くの子どもたちの給食を支える設備だからこそ、万一の不具合も想定し、修理や保守まで含めて考えておくことが大切です。
比較的近いさいたま市内にメーカーの拠点があることも、不具合が発生した際の相談や修理対応を考える上で、一つのメリットだと感じています。
現在、設置工事の途中であるため、今回は新しい炊飯システムの写真を撮影することはできませんでした。そこで、今回説明を受けた内容を少しでも分かりやすくお伝えするため、中西製作所の製品を参考に、全自動と半自動の違いをイメージ図にしました。

この図は、伊奈町立学校給食センターに実際に設置される機器を再現したものではありません。
今回説明を受けた違いを分かりやすくするための参考イメージとしてご覧ください。
また、中西製作所では、半自動炊飯システムの紹介動画も公開しています。
文章やイラストだけでは分かりにくい部分もありますので、どのような設備なのかをイメージしていただく参考になると思います。
中西製作所公式:半自動炊飯システム紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=FTDIexa3Gxs
なお、この動画は、伊奈町立学校給食センターに今回設置される実際の炊飯システムを撮影したものではありません。半自動炊飯システムを知っていただくための参考映像としてご覧ください。
今回の炊飯システム更新には、大きな費用がかかります。
私は、この更新に関する予算に賛成しました。
町民の皆さまからお預かりした大切な税金を使う以上、必要性を確認した上で賛否を判断することはもちろんですが、予算を可決して終わりではないと考えています。
実際にどのような設備が導入されるのか。その設備が現場でどのように使われるのか。そして、子どもたちへの給食の安定した提供につながっているのか。
賛成した議員の一人として、その後まで確認していくことが大切だと考えています。
平成8年から約30年間、伊奈町の子どもたちの給食を支えてきた炊飯システム。
今回の入替えは、単に古くなった設備を新しくするだけではありません。
万一、不具合が発生した時の影響をできる限り小さくし、これからも子どもたちへ給食を安定して届けていくための更新です。
新しい設備が完成し、実際に給食調理が始まった後には、今回説明を受けた内容が現場でどのように生かされているのかについても、改めて確認したいと考えています。
設備を入れ替えたから終わりではありません。実際にどのように使われ、子どもたちの給食の安定した提供につながっているのか。
これからも現場に足を運び、自分の目で確認しながら、町民の皆さまにお伝えしてまいります。
参考
伊奈町立学校給食センター
https://www.town.saitama-ina.lg.jp/0000000292.html
株式会社中西製作所
https://www.nakanishi.co.jp/
中西製作所 炊飯システムAR・VR
https://www.nakanishi.co.jp/arvr/
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