2026/7/26
兼業の出勤前に、伊奈町総合センターで開催された夏まつりに伺いました。
想像以上に多くの方々がお越しになっており、会場は大盛況でした。
この日のために準備を重ね、運営にご尽力されたスタッフ、関係者の皆さまに、改めて感謝申し上げます。
会場入口には、上尾市と伊奈町を放送エリアとするコミュニティFM、あいラジのブースもありました。
地域の催しを楽しむ中で、改めて皆さまにお伝えしたいと感じたことがあります。
それは、災害が発生してからではなく、普段からコミュニティラジオを聴いておくことです。まず一度、あいラジを聴いてみてください。

コミュニティラジオは、普段の地域情報を届けるとともに、災害時には地域に絞った情報を伝える役割が期待されています。
災害時に必要なのは、身近で具体的な情報です。
大きな災害が起きると、テレビやインターネットでは、被害の全体像や広い地域の情報が伝えられます。もちろん、それらは大切な情報です。
一方で、実際に被災した方が必要とするのは、自分が暮らしている地域のより身近で具体的な情報です。
どこで水を受け取れるのか。食料や燃料はどこにあるのか。利用できるトイレはどこなのか。
営業している店舗はあるのか。支援の手続は、いつ、どこで行えるのか。
令和6年能登半島地震では、石川県七尾市のコミュニティ放送局、ラジオななおが、自らも被災する中で放送を続けました。
日本民間放送連盟の調査報告書によると、ラジオななおは、給水、食料、燃料などの生活情報を繰り返し放送しました。
生放送を再開する際には、パーソナリティーが住民の声を聞き、給水や食料だけでなく、利用できるトイレの情報を求める声も放送へ反映しています。
また、災害に関する情報が続き、気持ちが沈んでいるため、普通の音楽を聴きたいという声も寄せられました。
災害時に求められるのは、避難情報や被害情報だけではありません。
生活を続けるための情報。今後の見通しを持つための情報。そして、不安の中にいる方へ届く、聞き慣れた声や音楽。
コミュニティラジオには、地域の状況や住民の声を受け止め、その時に必要な情報をきめ細かく届けられる力があります。
ラジオは、人と地域を声でつなぎます。
能登半島地震と奥能登豪雨で大きな被害を受けた輪島市町野町では、臨時災害放送局、まちのラジオが開設されています。
地域で暮らす方々も放送に関わり、被災地の情報や復興に向けた地域の声を届けています。
コミュニティラジオは、情報を一方的に流すだけではありません。
地域の声を聴くこと。その声を地域へ届けること。離れた場所に避難した方にも、ふるさとの今を伝えること。
人と人、地域と地域を、声でつなぐ役割があります。災害が発生してから探すのでは遅いのです。
しかし、災害が発生してから初めてラジオを聴こうとしても、すぐに利用できるとは限りません。
周波数はいくつなのか。自宅のラジオで受信できるのか。車のラジオで聴けるのか。スマートフォンでは、どのように聴くのか。
災害が発生し、停電や通信障害、不安や混乱が重なる中で、一から調べるのは簡単ではありません。
内閣府も、普段から地元のラジオを聴いていない場合、災害時にラジオから情報を得ること自体に気付かない可能性があるとして、平時から地域のラジオを知ることの大切さを紹介しています。
だからこそ、災害が起きてからではなく、普段から一度聴いておくことが大切です。
一度聴けば、周波数が分かります。聴き方が分かります。
どのような声で、どのような地域情報が届けられているのかが分かります。
その一度が、いざという時に迷わず情報を得るための準備になります。あいラジを一度聴いてみてください。
あいラジは、上尾市と伊奈町を放送エリアとし、地域に密着した情報を届けているコミュニティFMです。
FMラジオでは、周波数89.1MHzで聴くことができます。
スマートフォンやパソコンでは、FMプラプラを利用して聴くこともできます。
車で移動している時。自宅で過ごしている時。家事や作業をしている時。まずは一度、聴いてみてください。
普段は、地域の催しや身近な話題を知るためのラジオです。
普段から知っていることが、災害時の備えにつながります。
地震が相次いでいると感じる今だからこそ、そして、局地的な激しい雨やゲリラ豪雨が発生しやすい時期だからこそ、必要な準備を思い出してください。災害は、こちらの準備が整うまで待ってはくれません。
防災行政無線。町から発信される防災情報。テレビ。インターネット。SNS。ラジオ。
一つの情報手段だけに頼らず、複数の方法を普段から確認しておくことが大切です。
携帯ラジオは、すぐ取り出せる場所にあるか。電池は使える状態か。スマートフォンから聴く方法を知っているか。家族も情報の集め方を知っているか。
どれも、災害が起きていない今だからこそ確認できることです。
平時にできないことは、災害時にはできません。防災は、災害が発生した時だけ考えるものではありません。
普段から準備し、実際に一度使ってみることが大切です。災害が発生してから聴くのではなく、普段から聴く。
伊奈町にお住まいの皆さまにも、日頃の地域情報を知る手段として、そして、いざという時の準備として、まず一度、あいラジを聴いていただければと思います。
その一度が、自分や家族を守るための小さくても大切な備えになります。
私の青春時代は、ラジオと共に過ごしてきました。だからこそ、ラジオの存在の重要性を知っています。
防災の備えとしてのコミュニティラジオの有用性や、地域に必要な情報が確実に届く仕組みについて、今後もしっかり調査、研究してまいります。
【参考】
あいラジ 公式サイト
https://airadi.com/
ラジオの聴き方
https://airadi.com/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%81%AE%E8%81%B4%E3%81%8D%E6%96%B9/
【主な出典・参考資料など】
日本民間放送連盟
能登半島地震時のメディアの役割に関する総合調査 報告書
報告書案内
https://j-ba.or.jp/news/jba106430.html
報告書PDF
https://x.gd/OwfyI
内閣府
地域密着のラジオ放送があることをご存じですか
https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/r07/115/news_07.html
輪島市町野地区臨時災害放送局
まちのラジオ
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