2026/7/12
~再発防止の取組と、管理記録の見える化を求めます~
令和8年7月9日、伊奈町老人福祉センターの入浴施設について、改善後の現場状況を確認してきました。
伊奈町老人福祉センターにおけるレジオネラ属菌の検出について
https://www.town.saitama-ina.lg.jp/0000007179.html
この施設では、過去にレジオネラ属菌が複数回検出されています。私はこの件について、過去の検出状況、保健所からの指導内容、改善対策、点検記録の管理体制などを以前から町の担当課に質問しておりました。
その町からの回答では、老人福祉センターにおいて、2019年、2022年、2025年にレジオネラ属菌が検出されていたことが示されました。また、2019年と2025年は原因を特定できず、2022年についても原因は特定できなかったものの、貯湯槽の温度管理や配管の洗浄・消毒が不十分であった点が指摘されています。
つまり、一度だけの出来事として済ませることはできません。
だからこそ、再開したから安心、改善したから終わりではなく、現場でどのような対策が行われているのかを自分の目で確認する必要があると考えました。
現地では、いくつかの改善を確認しました。
以前から入浴時の注意喚起の掲示はありましたが、文字が小さく、利用者に十分見えにくいのではないかという課題がありました。現在は、大きな文字とイラストを用いた掲示に改善され、入浴前に体を洗うこと、かけ湯をすること、タオルを浴槽に入れないことなどが分かりやすく示されていました。
また、網戸の設置による換気対策、換水頻度を週1回から週2回以上へ見直す対応、タイルや目地の補修、清掃・消毒の強化、水出口を塞いで不衛生化を防ぐ対応なども確認しました。
シャワーヘッドについては、交換ではなく、清掃状況や管理状況を確認しました。レジオネラ属菌対策では、浴槽水だけでなく、配管、ろ過装置、シャワーヘッド、換水、塩素濃度、清掃記録まで継続して確認することが重要です。
私が行った質問に対する町の回答でも、令和7年の改善対策として、掲示物の見直し、換気環境の改善、浴槽・浴室のタイルや目地の修繕、ろ材の交換、消毒剤の変更、換水頻度の増加などが示されています。
現場で対応されている職員や指定管理者が、再発防止に向けて取り組んでいることは率直に評価したいと思います。
現地で確認した主な改善点を、画像に整理しました。

一方で、評価することと、確認を緩めることは別です。
入浴施設の再開判断は、町や指定管理者だけで行うものではなく、鴻巣保健所の確認を踏まえて行われます。この点は、町民の皆さまに正確に伝える必要があります。
ただし、町の公共施設である以上、日常の管理状況を確認し、指定管理者と連携しながら再発防止策を継続させる責任は町にあります。
今回、私は指定管理者に対し、定期的に行われている水質検査の結果について、施設入口に掲示するだけでなく、町ホームページ等でも町民が確認できる形にする必要があると伝えました。
水質検査の結果や、塩素濃度、清掃、点検などの管理記録は、施設を利用する方だけの情報ではありません。町の公共施設の安全に関わる情報であり、町民の財産ともいえる大切な情報です。
私が行った質問に対する町の回答では、日常点検表、浴槽水状態点検表、塩素濃度測定記録、配管やろ過装置等の定期点検管理表、異常時対応記録について、日々記録し、3年間保存する体制が示されています。
記録を残しているのであれば、内部管理にとどめるだけでなく、個人情報や安全管理上支障のある部分を除き、町民が確認できる形に近づけるべきです。
問題が起きた時だけ公表するのではなく、平時から検査結果や管理状況を分かりやすく示すこと。それが、町民の安心につながると考えます。
また、老人福祉センターは、公共施設個別施設計画の中でも将来的なあり方が問われている施設です。伊奈町公共施設個別施設計画では、総合センター内の複合施設である老人福祉センターなどの一部機能を新庁舎へ移転すること、総合センター解体後に新設を検討する中部ふれあい活動センターへの一部機能移転を検討していくことが示されています。
古い施設であっても、使い続ける間は安全を守る責任があります。一方で、その場しのぎの修繕だけで同じ課題を繰り返してよいわけではありません。
日々の衛生管理と、将来の施設のあり方を切り離さずに考える必要があります。
今回の現場確認では、再発防止に向けた改善が進められていることを確認できました。
しかし、過去に複数回検出されている以上、改善しました、再開しましたで終わらせることはできません。
私は今後も、水質検査結果や管理記録の公表、町による確認体制、再発防止策の継続状況を確認していきます。
見える対策だけでなく、見える管理へ。
町民の皆さまが安心して利用できる公共施設運営を求めてまいります。
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