依田 翼 ブログ
文京区は探求学習強化のために、バカロレア事業「以外」もちゃんと検討したことになっている模様
2026/5/27

文京区の国際バカロレア事業に関連して、区の支出を違法だと訴える住民訴訟が提起されています。私は訴訟には直接関係していないのですが、区側が児童生徒の探求力を高めるための教員研修として「バカロレア以外も検討した」という根拠が面白すぎるので紹介します。
区の準備書面によると「教育局では、IBO(バカロレア機構)側との意見交換を継続するのとほぼ並行して、ウェブサイト上でIBO以外の国内団体が行っている探究的な学習に関する教員向けの研修についても調査研究を行いつつ」と書いてあります。結果的にはバカロレア(からライセンスを受けた企業)と随意契約しました。
凄いのは、ここに書いてある「ウェブサイト上で調査研究」っていうのが要は閲覧しただけなんですよ。偉そうに証拠書類として5つ出しているのですが、NPOや独法、企業が提供するプログラムのウェブ画面をスクショしただけ。これについて比較検討したりヒアリングしたという記録は一切ありません。本当に当時サイトを閲覧したのかすら怪しい。
区長が知人から薦められたバカロレア事業ありきで始まっているんだなということがよく分かる証拠でした。だって他と真面目に比較した形跡がないんですから。普通なら教員研修のために各社からプロポーザルを受けるなりして事業者を決めます。バカロレアじゃなくても目的を達成できればいいわけです。文京区も通常は複数業者が応募できるようなやり方で事業者を決めます。やはりこの件での教育委員会の動きは安直すぎるなと思う次第です。
ちなみに準備書面では4月30日時点で今年度の事業者は未定と何度も書いてありました。予算は組まれていますが、昨年度から何らかの枠組みの変更があるのかどうか気になります。